2009年6月30日火曜日

金銭感覚

今学期も無事に終了して夏休みです。自転車を購入したり、ビーチバレーと夏休みモードに突入。
メールをチェックすると同僚達が集まってなにやらサマーパーティなるものを催すらしいく、参加してみると、学校が終わっているのでみんなリラックスしていました。以下はそのパーティでの会話


L先生との会話

「夏休みは出費が多くて大変よー」
「ああ、そうだね。旅行でもするの?ドルが安いから損だよね。」
「そうなのよー。来週から旦那と一緒にスペイン、イタリア、フランスと巡るんだけどねぇ、せめて二週間は過ごしたいでしょ?旦那の友人の別荘がフロリダにあって、そこで暫く過ごした後一緒にジャマイカにクルージング行こうって誘われているんだけど、やっぱりヨーロッパに行きたいし、、、、、」
「そうなんだ、迷うところだね。」
「去年はクレジットカードで大変な目にあったから、今年は気をつけないと。」

クレジットカードで借金してヨーロッパ旅行するつもりでしょうか?ユーロは高いし、二週間ホテルと外食で散財するよりも、友人の別荘(宿泊費無料)とジャマイカクルージング(ドルの方が絶対強いはず)の方が経済的だと思うんですけど。




M先生との会話

「あなた今度引っ越すんでしょ?」
「そうそう、夏から妹がやって来るから少し大きな場所に移ろうかなと。」
「サウスループにいいマンションが立ってるわよ。新築でビルの中にプールやジムがあるの。考えて見なさいよ。」
「へぇ、いいところですね。家賃はどのくらいするんですか?」
「1Bedroomで1800ドルからですって。いいじゃない?」
「それ、僕の手取りの半額超えてますよ。無理です。」
「来学期から4%昇給するんだし、それにあなたは家庭教師のアルバイトもしてるんでしょ?」
「いや、それでも、1800は苦しいッス。光熱費や水道、ガス代も馬鹿にならないし。」
「あなたねぇ、妹さんにも家賃を払わせればいいじゃない。こういう場所に住めば出会いがあるのよ!」
「いや、妹は大学を卒業したばっかりで仕事もまだ決まってない状態だし。」
「貯金をつかっちゃいなさいよ。」

感覚が全く違うたぁこの事です。住居費にこんなに使ったら食事を漬物と味噌汁のみにしなきゃならない。そんなストイックな生活したらジムに通わなくても栄養失調で痩せれそうです。




もちろん消費することばかり考えている人も居れば、節約を心がけている人も居ました。こちらは仏語のM先生との会話

「私達は今年の抱負で『倹約』を心がけているの。もちろん夏休みでも続けているわ。」
「へぇ、例えばどんなことをしてるの?」
「まずは外食を控えること。そして、『あればあったで良いけど、必要の無いもの』を購入しないこと。そして、クレジットカードを使わずに現金で買い物をすること。」
「外食は確かに高くつくよね。無駄な買い物をしないのもいいアイディアだし。でも、何でクレジットカードを使わないの?僕なんかほとんどカードで買い物してるよ。現金の還元があるからね。」
「クレジットカードの利率って暴利でしょ?だから使わないようにしてるのよ。あなたも気をつけなさいよ。利息だけ払って元金を残しておくと大変なことになるわよ。」



クレジットカードは毎月全額支払ってます。というか、カード会社に利息を払った記憶がありません。元金をそっくりそのまま来月に持ち越すなんて考えたこともなかった。

2009年6月4日木曜日

本を返して

三年生の話

授業が始まっても本を読んでいるP君。授業中だから本を片付けるように言います。

「もう授業がはじまっているんだから、本を閉じなさい。」
"Class has begun. Close your book, right now."
「ええ、やだよ。まだ読みたい。」
"Nah, I don't want to."
「四の五の言わずにサッサと片付ける。はい、あと三秒以内に片付けないと没収だよ。」
"I'm not asking. I'm telling. You got 3 seconds, otherwise that book will be mine."
「後ちょっとだけ、ちょっとだけ!」
"Just one more chapter, just one more!"
「3、2、1、はーい時間切れ。没収!」
"3,2,1, time's up. This is mine now."




授業が終わった後、本を返してくれるようP君が頼みに来ました。

「先生、本返してよ。」
"Can I get my book back?"
「え、なんで?」
"Why? I don't think so."
「だって、あれ僕の本だし。」
"But that is my book."
「違うよ。あれはもう君の本じゃなくて僕の物だよ。」
"Not anymore. It's mine now."
「返してって言ってるのに、どうして返してくれないの?」
"I am asking to give me back? Why?"
「うーん、僕が本と閉じるように言っても、無視したでしょ?同じだね。」
"Well...... you did not close your book when I told you."
「本かえしてよー。」(半泣き)
"Give me back my book."
「だめだね。最後の日に、通知表を受け取りに来たお母さんに返すよ。」
"Nope. On the last day of the school, your mother can ask for it."
「なんでー!先生なんか大キライ!」
"I hate you!"
「そいつは残念だぁね。」
"Ah, that's too bad."
「校長先生にいいつけてやる!」
"I am going to tell your principal."
「そいつは名案だ。はい、この紙に書いてね。」
"Sounds like a good idea. Here is a paper."



半ベソをかきながらP君が紙に苦情を書き始めます。

「先生が僕の本を盗んだ泥棒だって書くからね。」
"I am writing that you stole my book. You are thief."
「そいつはとんだ思い違いだね。君のお母さんがくれば返してあげるって言ったでしょ。そもそも、没収されたのは君の責任でしょ?」
"That is not true. You will get it back when your mother asks for it. First of all, it was your fault that your book was taken away."
「関係ないね。校長先生に先生は泥棒だって苦情を書くんだから。」
"I don't care. I am writing to your principal that you are the thief."
「はいはい、ちゃんと最後にサインと日付をいれろよ。なになに、『オカムラ先生は僕の本を盗んだ泥棒です。』これだけでいいの?」
"All right then. Make sure that you sigh and date it. Let me see......'Mr. Okamura is a thief. He stole a book from me." Is this it? It does not really tell a whole story."
「これで十分。今からこれを事務室にもっていくから。」
"Yeah, this is enough. I am taking this to the office."
「行ってらっしゃい。」
"OK. Bye."
「本当に行くよ。いいの?」
"Are you sure? I am really going."
「いいよいいよ。」
"Yeah, go ahead."



P君が事務室から帰ってきます

「先生、何を読んでるの?」
"What are you reading?"
「うん?生徒指導帳だよ。『事実に基づかない非難』がどの罰則に当たるのか調べておこうと思ってね。」
"Yeah? This is Student Code of Conduct. I am looking up the punishment for the false accusation."
「何の事?」
"What are you talking about?"
「ほら、君の告訴状は全くの嘘でしょ?お、あったあった、レベル3だね。三日の停学処分かぁ。なかなかヘビーだね。」
"See, your letter of complaint was not based on the truth. Oh, I found it. It is level 3 offense, and 3 days suspension. Geee, this is pretty heavy."
「事務室にちょっと行く用事が、、、、」
"I think I need to go back to the office...."


インターカムから校長の声が聞こえます。

「もしもし、オカムラ先生?先生の生徒から手紙を手渡されたんだけど。」
"Mr. Okamura, I just received a letter from your student."
「放課後に詳しい事情を説明します。ところで、「事実に基づかない非難」って三日の停学処分ですか?」
"I will explain that after school. By the way, what is the penalty for the false accusation? Is it 3 days suspension?"
「いや、最低三日で最高五日の停学ですよ。」
"Um.... minimum 3 days up to 5 days, I believe."
「いやだあああああああ!」
"Nooooooooo!"






あーおもしろかった

補足
もちろん停学にはなりませんよ。でも、来週の金曜日まで本は僕の机の中ですけど。