2007年10月19日金曜日

さてさて、来週の予定は

シカゴ公立学校にもコンピューターシステム化の波がやってきました。今年から成績が全てオンラインで処理されるため、今日は先生全員が成績処理ソフトのオリエンテーションに参加。ところがどっこいシステムの構築が甘いのか、サーバーとの相性が悪いのか、ちっともうまくいきません。問題だらけのシステムを平気で使わせる神経を疑います。これで成績がきちんと出せなかったら誰が責任をとってくれるんでしょうか?


成績処理と同時進行で来週はバレーボールの地区大会。今年はどこまでいけるでしょう?火曜日の試合に勝てれば地域戦です。去年は地域戦で負けました。練習をしている姿をみている限り、九月からバレーボールを始めたわりには良いチームです。なんていうのかな、ウチの学校って生徒の行儀がいい代わりにハングリー精神に欠けるというか、闘争心がイマイチなんですよね。つまり本番に弱い。まぁそれでも頑張って練習をしたんでどこまでいけるか楽しみです。

2007年10月15日月曜日

気が付けば

気が付けば、いつの間にやら七週目。そろそろ期末テストの事も考えにゃ などど思っていた矢先、「来週に期末テストをするように。」と校長からのお達し。あれれ、四学期制の僕らの学校じゃ、一学期あたり十週間だから、期末は九週目のハズなんだけどなぁ。とてもじゃないけど、もう一週間ないとカリキュラムをこなせそうにないんですけど。


気が付けば、バレーボールのシーズンもほぼ終了。今年もコーチをやってますが、今年のチームはなかなか良い感じに仕上がってます。来週に地区戦の決勝があって、それに勝てば再来週はシカゴ市のトーナメントかな。


気が付けば、明日は三年生の保護者会。ウチの学校じゃ日本語クラスを含めた全ての外国語のクラスで三年生から読み書きを教え始めるんで、その変化について親を集めて説明会をします。なんかもう少し先に予定してたような気がするんですけど、予定表を見たら明日でした。


気が付けば、もう11:30、、、、、、、あら?いつの間にやら今日も終わりです。夕食を食べた記憶が曖昧なのは気のせいです。

2007年10月8日月曜日

インターセプト

今日はColumbus Dayで学校は休校。働いていらっしゃる世の皆様を横目で眺めつつ、自分はインドに行くつもりでアメリカ大陸にたどり着いたかのイタリア人に感謝したいと思います。一昨日まで彼はスペイン人かポルトガル人だとばっかり思ってました。



本題はここから
いつも元気な四年生。生徒数も最大の15名。クラスサイズが平均10-12名なんで15人だとちょっと多いなぁと感じます。これで最多数なんて40人学級をもっている他の先生からはなんて贅沢なという声が聞こえてきそうですね。

そしてこの子達は僕が最初から教えている子供達。つまり前任のJ先生が一度も教えていません。つまりオカムラ色の一色のみ。これが何を意味するのかは解りませんが、一つ言える事は彼らのエネルギーレベルの高さ。他の学年とはパワーが違います。Brain Powerも強いけれど、非常に個性の強い子供が集まっています。とにかく発言したくてしょうがない。女の子に元気なのが集まっていて男の子がおされ気味。質問には我先に争って答えようとするし、黒板に答えを書く時なんか熾烈な指名競争が展開されます。

両手を振ってアピールするDちゃんとNちゃん。
手を上げながら立ち上がるMちゃん。
「せんせーい!」と熱い声援を送りながら手を上げるJちゃん。ちなみに自分が指名されないとこれ見よがしにほっぺたを膨らませます。
答えがわかると手を上げながら足をバタバタさせるMちゃん。
自分が当てられるとまず「くくくっ」と笑いをかみ殺してから答えるAちゃん。
手だけでは物足らず、ノートやら鉛筆を使って高さを確保するGちゃん。

とっても個性豊かでハイメンテ(High Maintenance)なお嬢様方が勢ぞろいでオカムラ先生は振り回され気味。まぁ教師として贅沢な悩みではあるのですが。

そんな四年生の授業中。僕が誰にまだ当てていないか考えいて、「ああ、そうそう今日はまだS君にあててなかったけ、それじゃぁこの質問はS君。」と言いながら彼の方へ向きつつ指を差した瞬間、S君の横に座っているMちゃんがガバーーーーとダイブ。サッカーのキーパーさながらの勢いでS君の机の上に自分の体を横たえつつ"Answer is Social Studies!"(←勉強しているテーマは学校の教科について)僕の放った質問をがっちりキャッチ。



いくらウズウズしていても人の分まで横取りしちゃぁダメだよね。本当なら注意するところだけど、面白すぎて笑っちゃいました。だからいつも四年生はハイテンションで授業するハメに、、、






先週当たりから気候も緩やかになり、気温の低下と共に彼女らも少しずつ落ち着き始めました。夏休みが終ってからの一ヶ月もの間、あのハイテンションを毎日キープし続けたとっても元気なお子様達です。あぁハロウィンが恐ろしい。

2007年10月7日日曜日

子供の成長

J君とはKindergartenのころかの付き合い。今年で5年目になります。よく言えば「のんびりやさん」悪く言えば「ボーっとしてる。」授業中に天井を眺めていたり(窓ならまだ理解できるけど、彼の場合は天井でした)僕が質問しても不思議そうな表情で見つめかえしてきたり(見つめてないで答えてほしいなー)大丈夫かなぁと毎年心配しながら見ていましたが、今年から随分とハキハキしはじめました。宿題は毎回やってくるし、授業中の質問にも手を挙げて答える。夏休みの間にスイッチが入ったのでしょうか?


同じく今年で五年目の付き合いになるSちゃん。時々やることが幼くて少々心配しています。そういえば彼女、僕が教え始めた当初は椅子に座ってた時があまりなかったです。頻繁に机の下で授業を受けていました。椅子に座らせても気が散って全然集中できない。色鉛筆や消しゴムで「お店」を開業して遊び始める。ところが机の下だと授業を聞いている不思議な女の子でした。ようやく机に付き始めた一年生の中ごろ、彼女はセーターやトレーナーをクルリと頭の上にまいてターバンみたいにしていました。どうして頭に服を巻きつけているのかは敢えてスルーしてそのまま授業をしていました。本人もそれが当然のことのようにしていて、通りすがりに頭に巻いた服を「ポフポフ」と撫でると、「にぱっ」っと笑っていたのを覚えています。そのSちゃんも今年で五年生。まだチョット幼い部分が残っているけど、今はきちっと机について勉強しているし、ちゃんとコミュニケーションだって取れてる。最近はちょいとばっかりオシャレに目覚めて女物のバッグなんかも持参しています。(きっと中には手鏡やら櫛が入っているんでしょう。もちろん授業中には触れない約束です)


子供って大人の都合とは全く関係なくその子のペースで成長する時に成長するんですね。

2007年10月5日金曜日

教室の写真





今年は教室の机の配置をかえました。机の数は全部で15脚+1脚。最後の16脚目は黒板に近接した「特等席」です。三番目の写真の右端に写っているのがその机。今回の配置の一番の特徴はなんといっても中央のスペース。これは多目的スペースとして活用します。ステージとして発表するためにつかったり、生徒を座らせて本を読んだり、音楽にあわせて歌って踊ったり、使い勝手は上々。中学年から高学年は、僕が中央を歩き回りながら授業をするので、全ての生徒に目が届きやすいですし、前に座っている人間が居ないので背後に隠れることができません。始まって5週間ですが、なかなか気に入ってます。

褒めることの難しさ

できの悪い子供ほど上手にできた時は褒めてあげなくちゃいけない。頻繁に頭にくるような事をしている生徒や、全然勉強しない生徒ほど、上手にできた時に「良くできたね」と言ってもらう必要がある。でもね、日頃の負の印象が強ければ強いほど彼らの「良い」部分を発見するのが難しくなる。

教師になって五年目、過去四年間ろくに宿題をしたためしがなく、勉強もほとんどやってこないSちゃんがいます。今年で七年生。今年こそとフレッシュスタートを期待していたのですが、やっぱり同じパターン。宿題はやらない。小テストの勉強はちっともしてこない。ノートは取らない。「できない」要素がてんこ盛り。

一昨日、授業の終わりに社会科の先生をしているB先生が僕のクラスにやってきて、Sちゃんの肩を抱えながら、Sちゃんがいかに今日の社会科の授業でよく頑張っていたかをいいました。それを聞いた時の僕の反応は「じゃぁ何で日本語で同じことができないの?」というコメントでした。

今になって思えば、あれは完全に僕の失敗。過去四年間の「怠け者」の印象が強すぎて「良くできたね」の一言が素直に言えず、日頃のフラストレーションからくる不満を優先させました。別に自分の受け持つクラスじゃなくてもいいんです。ここぞというときに褒めそこなうと次がいつ来るか解らないから。もう一つ言えば、あれは日本語のクラスで苦労しているSちゃんへの配慮で、B先生がわざわざ僕のクラスに来て彼女を褒めたんです。そのB先生の配慮に全く気づかなかった自分の浅慮が悔やまれます。

2007年10月2日火曜日

壁にぶつかりました

Field Trip先での出来事
文楽の観賞を終えた後、トイレに行きたいとA君とS君。しばらくして帰ってきたらS君が唇から血を流して、少し涙目。どうしたのかときくと「あるいていたら壁にぶつかった」という返事。

あのね、そんな簡単に人間は歩いていて壁に血が出るような勢いでぶち当たりません。もう一度きいても、「壁に当った」の一点張り。まぁ本当のことを言うつもりはないようだし、帰る時間も差し迫っていたので、とりあえず全員をバスに乗せる。

バスの中で隣の席に座っているA君とS君。なにやら二人で話し込んでいるので二人の間に割って入る。A君とS君を別々の離れた席に座らせた後、血を流していたS君に、「んじゃ、もう一度説明して」と再度説明を求める。「壁にぶつかった」とまた言うので「じゃあ、どこの壁にどうやってぶつか」と聞くとポツポツと話し始めるS君。一通り聞いた後で、今度はA君。「もう一度説明して」というとA君もどのようにしてS君が壁にぶつかったかを話すけど、話が噛みあわない。

彼らが自分達で墓穴を掘ったので今度は「壁にぶつかったのはウソってわかったから、ちゃんと説明しなさい」と一押し。さて、ここにきてようやく二人とも"We were just messing around”「ちょっとふざけていただけだから」と話し始める。何がどう「ちょっとふざけた」のかをきくと、これもまた二人の間で話がかみ合わない。二人の説明に矛盾点があることを伝えつつ(でも何がどう矛盾しているのかは教えない)説明のやり直しををすること15分、バスが学校に着く前に二人の話が噛み合い始めて事件の全容がわかりました。

早い話がトイレで喧嘩の真似事をしていて、A君の拳がS君の唇に当たった結果、S君の唇が割れたということ。トイレから帰ってきた直後の様子を見る限り、本当に喧嘩をしていた様子はないので、まぁこんなところかと。


しっかしねぇ、顔を見た瞬間に「あ、この子ウソをついてる」って解るんだけど、中学生ぐらいになるとウソがばれるように事を運ぶのに少々時間がかかるんです。

2007年10月1日月曜日

マーフィーの法則

1歯が痛い。金曜日の午後に矯正中のワイヤーを締め直したが、強く締めたせいか、頭痛がする。歯を磨いたり、物を噛むと痛い。メシが食べられない。

2日本へ生徒を連れて行く計画をしているが、参加する予定のはずの生徒とその親が料金を払わない。親はシェパローンとして付き添いで行くよていなので、これ以上人数がへると計画そのものが頓挫する。今年の夏に実費で京都まで下見に行ってきたのに。

3ある生徒の親がうるさい。というかウザッタイ。1ページのレポートで、どのようにして自分の息子を僕が「助けるべきか」を提出してきた。週二回、朝のTutoring、月曜日の昼食のTutoring,さらに宿題をやらない七年生たちのせいでただでさえ休みのない状態なのに、そこに自分の息子を朝にTutorするべきと言い切られた。

4明日のField Tripで付き添いで行くはずの親がドタキャン。今さっき夜の8:45に電話があって「明日無理です。」だそうです。自分達で色々他の家族を当ってくれたらしいけど、どこもダメ。

5明日のField Tripの件でもう一つ。もう一人の付き添いの親と連絡が取れない。自宅の電話番号に掛けてもDisconnected。本人から直接メモしてもらった番号もダメ。先週、職場の留守電にメッセージを残したけど、返事なし。明日来なかったらアウト。Field Trip自体がキャンセルになる。

6家のPCの外付けのハードがぶっ飛んだ。500GBで500ドルしたのに一年もしないうちに壊れる。様々なデータと共にガンダムの全集もアクセス不能に。




今日はさっさと不貞寝しよ

明日の朝、早起きしてやれることからやります