2008年1月29日火曜日

ウソ

大抵の嘘はバレバレのやつばっかりで、自分のミスを隠すための言い訳のための嘘が多いです。頻繁に聞くのが「宿題」に纏わる嘘です。

「やったけど家に忘れた」
「教室(ホームルームの)に置いてきた」
「車(送り迎えの)に置いてきた」

僕にしてみれば提出する時にないのだから、どの場合も「忘れ」で扱って言い訳には耳を傾けません。宿題が「ない」事にかわりはないのだから、イチイチまともに取り合っていたら時間の無駄です。ただ、あんまり頻繁に続くとこっちもいい加減に聞き飽きてくるし、なによりも生徒の「ふぅ、なんとかやりすごした」っていう顔が気に食わなくなってくる。だいたい、言い訳する時点で嘘である確立は非常に高いわけだし、そういう事が頻繁に起こる時点でほぼ疑いなく嘘であるわけで。



似たような言い訳を使いまわしているS君。彼の「やれやれ、これで今回もトラブルを回避したゼ」という顔に嫌気が差したので、今日は少し心理学を交えて大切なお話をしました。

以下はS君と彼のいる四年生に話した内容です。


先生になるためには心理学を勉強しなきゃいけないんだ。そのなかで学んだ事の一部だけどね、人間の脳は右脳と左脳に分かれているのを知ってる?それぞれ役割が決まっていて、右脳は創造力を、左脳は記憶力を司っているんだよ。そして、人間の神経は脳の下で左右が交差して逆になっているから、右半身は左脳がコントロールして、左半身は右脳がコントロールしてるんだ。

ということは、君達の目が右上に上がれば、それは左脳が働いているわけで、記憶をたどりながら話をしていることになる。つまり記憶をたどりながら覚えている事実を話しているわけ。逆に目が左上に上がれば、右脳を使って創造しながら話しているということ。つまり作り話をしているわけ。ってことは目を見ているだけで君達が嘘を言っているのか真実を話しているのか、簡単にわかるんだよ。

まぁ、イチイチ裏をとって確認するのも面倒だから、たいていは目を見ながら君達の話を聞いているだけだけど、僕にはちゃーんと君達が真実を話しているのか嘘を言っているのか解ってるんだよ。



これをきいたS君、「ああ、なんてこった。全部ばれてたんだ。」と一言。






あのねS君、いくら僕が目を見ようとも物的証拠は全くないわけでさ。今の君の言葉がなによりもの証拠なんだよね。たった今、自分が自白したって気づいてるかい?

それがダメなら

一年生の話

カタカナの練習の一環として、文字の一画目を書いて「じゃ、これが何の字になるか当ててみて」と問題をだしました。例えば「ケ」なら一画目の斜めの線のみを書きます。まだサシスセソまでしか教えてないので、全部で15文字。みんな答えがすぐにわかって元気に手を上げます。自分が答えたくて仕方がないものだから、少しでも目だって当ててもらおうと手を上げながら「うぅぅぅーーー!」て唸りながら手を上げます。

全員で「うぅぅーーー」って唸るのでうるさいったりゃありゃしない。「おサルさんじゃないんだから、やめなさい」と言うと、Dちゃんがトコトコと僕の横にやってきてチョコンと座りました。
「どうしたの?」ときくと返事の変わりに「みゃぁ」




いやぁ、奇遇だねぇ。ちょうど僕もサルは困るけどネコならいいやって考えてたところなんだ!

フリーダイアル

離婚率50%を超える国に居ると離婚再婚なんて頻繁に耳にします。生徒の親だけでなく同僚の先生だってたくさんいます。一月にはいってすぐ放課後に小さな男の子と廊下ですれ違いました。なんでまだ生徒が残っているんだろうと不思議に思っていると、同僚のC先生がふらりととやってきて、「実は主人と別居することに、、、、」と話し始めました。実は離婚も考えているそうです。そんなわけで放課後残って仕事をすることの多い彼女は、まず3:15に近くの保育園に通っている息子を迎えに行き、その足で学校にとんぼ返り。息子と一緒に放課後は5:30まで残って仕事をしています。


そんなご時世ですから、自分の両親が日本とテネシーで別れて住んでいると話すと大抵は「離婚してたんだ」って反応が返ってきます。まぁ無理もないかもね。それがあまりにも普通になっているんだから。ちょっと昔に地下鉄で見かけた広告です。



1-800は日本で言うフリーダイアル0120です。「フリーダイアル リコン」ってとこでしょうか

2008年1月22日火曜日

年賀状

年賀状。アメリカにきてから書いてませんね。というより、アメリカにいる事を口実に逃げてます。でも、これも大切な日本文化として、生徒には紹介してますよ。もちろん今年もクラスで書いてます。本来は年末に仕上げるべきですが、僕は年が明けてから。期末も終わって成績処理に忙しい時は丁度いいアクティビティですから。

今日ご紹介させていただく作品は八年生の男子の作品。彼は一時間かけてこの作品を仕上げました。提出しないで机の中に置き忘れていったあたり、彼の思い入れの深さが垣間見えます。

シカゴの町中に出現した巨大ネズミ。シアーズタワーの横で大きく両手を上げて伸びをしておられます。さて、さっそくスキャナーで取り込んだ彼の年賀状をご覧あれ!















とりあえず「隠しときゃ良い」ってわけじゃないですから。これ、ひょっとして彼の深層心理に潜んでいるヤツがチラっと出ちゃったてやつでしょうか?だめですよーそういう趣向はチラ見せも禁止です。巨大化した上にこれ見よがしですからね。あんな大胆なポージングまでねぇ。

そうそう、彼は年賀状を机に忘れていったんです。ですから次のクラスで入ってきた4年生のMちゃんがこの置き土産を発見。
「先生、なんか変な物があるー」っていって僕のところに持ってきました。Mちゃんにはこの変態ネズミを忘れるように言って聞かせたけど、だいじょうぶかな。

2008年1月3日木曜日

母、草を栽培する

年末はテネシーに住む母と妹達のもとへ帰っています。

帰ってくるたびに増える猫の数。現在、我が家には三匹の猫がいます。猫は大好きなんですが、新しい猫達の性格がちょっとね、、、、特に後から拾われた猫達はひねくれてます。特に二匹目のが人をイライラさせる事をよくする。窓のブラインドをガチャガチャ引っ掻いてお腹がすいた事をアピール。これが一回や二回なら赦せるのだけど、何度も何度もやる。ああウルサイ。そんでもって、膝にのせてなでていると、クルリと向きを変えて尻を向けてくる。しかも後ろ足をのばすものだから尻が顔に近い。可愛くても臭いのはいやだ。


母はそんな猫達がとっても可愛い。そんな母の溺愛ぶりの一端をここに。

キッチンテーブルの後ろに並んでいる植物にまぎれて草が鉢植えされています。そう、草。庭とかに生えてる、何の変哲も無い草。その草が植木鉢に植えられて他の植物と並んでいる我が家のキッチン。猫は消化を助けるために草をちょくちょく食べますが、外が寒いので家の中で食べれるようにと、庭の草をそっくりそのまま鉢植えにしたのでした。

おかげで外から持ってきた土から羽虫が大発生。家の中は暖房が入って暖かいから冬眠から覚めたようです。そんでもってこれを書いている横で例の二匹目が「ウコッ ウコッ ウコッ」ってやったかと思ったらゲロを吐きました。朝からしきりに草を食べていたのはこのためです。部屋の中に草なんか栽培しているから、室内で吐かれるんだよね。吐いた当人はさっさと居間に退散、、、、、吐き逃げかよ。


ゲロ臭いキッチンでPCを打ちたくないので今から片付けます。