2007年5月24日木曜日

盆ダンス

五月はアジア系アメリカ人の月。誰がどんな理由で決めたかはさっぱりわかりませんが、そういうんだからそうなんでしょう。多分アフリカ系アメリカ人とヒスパニック系アメリカ人の月があるのに、なんでアジア系がないんだってのが話の出所じゃないでしょうか。

ってなわけで、今日はシカゴのダウンタウンにてアジアフェスティバルなる催し物がありました。さてさて、日本語を教えている我が校でもこの機会に公の場に姿を現して、アンドリュージャクソン小中学校の存在をいっちょ誇示してやろうじゃないかという野心を燃やしている教師が一名。二年前から浴衣を買い集め、全く知りもしなかった着付けを四苦八苦しながら習い、生徒と盆踊りの練習して出場してきました。

まぁ、実をいうと着付けの九割は松田さんにやってもらって、生徒三人の着付けを手伝うくらいしかできませんでした。松田さんには今年に入って何度も着付けの指導をしていたき、大変感謝しています。自分だけでは到底無理な仕事でしたが、松田さんに手伝ってもらい成功をさせる事ができました。女の子たちは自分たちの浴衣姿に「恥ずかしい」といいつつも、なにげに気に入っていたし、男の子たちの甚平も様になってました。やっぱり浴衣を着ると盆踊りが様になりますね。来年は東村山音頭をやってみようかと。かなりローカルな踊りだけど、東村山市民(元かな?でも住民票はまだ東村山市のはず)として、東村山音頭をシカゴで踊るって所に妙に惹かれるものがあります。

そうそう、前回好評だったおにぎりに続き、今回は炊き込みご飯。ひと踊りしてから学校に帰ってきて、教室で生徒と一緒にお弁当を食べる時に、予め仕掛けておいた炊き込みご飯をみんなで食べました。一緒に食事をするという行為の中に「仲間意識」を育てる要素があるんじゃないかと最近感じています。同じ釜の飯を食う仲なんて日本でもいうじゃないですか。これってクラスをまとめるのにいいかも。

2007年5月18日金曜日

これでゆるして

本題に入る前に小学生の教育についてつらつらと

生徒の年齢が下がってくると、「授業」の内に占めるBehavior Management (話を聞く、順番を待つ、私語をしない、諸々の躾とか指導とか)の割合が大きくなります。これが下手だと
「ほら、ちゃんと集中して。こら、そっち椅子の下に隠れて遊んでない。あらららら、なに勝手に色を塗ってるの。」なんて言ってる間に時間が経過して、何も教えられないままに授業が終わるなんて事になりかねません。そこでたいていの場合は先生が自分用のシステムを考案して、そのルールに則って教室を運営していきます。僕の場合はこちら



小さくて解りにくいでしょうが、これ以上大きくすると生徒の顔と名前が判別できてしまうので、ここまでで勘弁してやってください。何の写真かというと、黒板に磁石で生徒の顔写真が張り付けてあります。ルール違反をした場合はその本人に自分の写真をはがして、台紙の外の部分に張り直させます。これがいわゆるトラブルの状態。この写真ではトラブって、青い台紙の外に子供が一人いるのがわかるでしょうか?この状態の生徒はゲームや歌に参加できません。ただし、5分から10分間行儀よくできた場合は、元の台紙に戻れます。授業の終了時に自分の顔写真が台紙の上にあればシールを一枚もらい、それを自分の名前の上に張ります。シールがある一定枚数たまるとご褒美として日本のお菓子(たいていはあめ玉とかグミ)を一個もらえます。たかだかあめ玉ごときでと思うかもしれませんが、これがすごい。たったあめ玉一個のために必死に頑張ります。




そんでもって、ここからが本題
一昨日の授業で教室で走ってクラスメートにぶつかったKindergartenの子供が二人いました。もちろん、彼らにはその場で注意をして、写真を台紙の外に張らせました。しばらくして、そのうちの片方が机に戻って何やらゴソゴソやっているなとみていたら、紙きれに絵をかいて
“This is for you. You are my favorite teacher.I love Japanse class.”
「これをどうぞ。先生も日本語クラスも大好き。」(はあと)と言いながらその絵をもってきました。

まぁなんてわかりやすい。トラブってるんでお世辞とプレゼントでどうにか切り抜けようって魂胆です。
それに対しての僕の返答は
“Thank you but you are still out because you were drawing picutre instead of listening my instruction and working.”
「ありがとう、でもやっぱり写真は戻せないよ。先生の話を聞いて勉強する代わりに絵を描いていたからね。」

とまぁこんなかんじです。

2007年5月16日水曜日

おにぎり

7年生とおにぎりを作りました。教科書の補足のページに「おにぎりの作り方」なんてものが載っていて、じゃ、ちょっとやってみよっか?と言う所から始まったこの企画。日頃から米を主食にしていないアメリカ人には馴染みの無い米の食べ方のようです。

具は梅干かフリカケ。さすがに梅干を美味しいという生徒は一人だけ、でもフリカケなら食べれるようでした。いざ握ってみると特に女の子が上手に握っていました。でも一部の男子は「なんじゃこれ」ってぐらい変なものができあがり、不器用もここまでくると徹底しているなと思わずうなってしまうような「おにぎりもどき」をつくってました。

おにぎりだけじゃちょっと物足りないかもと思って、鶏の照り焼きを作って持っていったら、こっちも好評。まぁ、梅干なんかより遥かに馴染みやすい味付けだし、喜んで食べてもらえるとこっちとしても作ったかいがあったなって思えます。

朝早起きして鶏の照り焼きを作りながらふと思いだした母の弁当。中学から高校まで六年間毎朝作ってもらったっけ。母の手際のよさと愛情に感謝。自分でやってみて初めて解ることってありますよね。

2007年5月15日火曜日

餅の味

十月頃だったでしょうか、6年生のLちゃんと餅について話した事を、ちょっとしたきっかけで思い出しました。

「先生、この前みかん餅を食べたんだけどね、みかんって何?」ときかれました。
「みかんはタンジェリン。小さいオレンジみたいな物だよ。」と説明するとLちゃんは不思議そうに首を傾げながら
「でも、メロンとは違うんでしょ?色も緑じゃないよね?」とまたきき返してきました。
「メロンとは全然違うね。色だってオレンジ色だよ。」と話すと、どうも納得のいかない様子。
「緑色をしていたし、味だってメロンっぽかったんだけどなー。」とかなんとか言ってました。

なんでこんな会話を思い出したかというと、ちょいと店先でこんな物を見かけたからです。

犯人はお前だ

2007年5月1日火曜日

怪我の理由

先週、ちょっとした事故で校長が手首の骨にひびを入れました。転んだ拍子に付いた手の角度が良くなかったとか。現在はギブスをはめてながら仕事をしています。今回はギブスをした校長を見かけた三年生のコメントを抜粋。
生徒「校長先生の手、どうしたの?」
先生「転んだときに手首の骨を痛めたそうだよ。」
生徒「ふぅーん、、、校長先生は廊下を走ってたんでしょ。」


廊下を走ってはいけません。