2007年5月18日金曜日

これでゆるして

本題に入る前に小学生の教育についてつらつらと

生徒の年齢が下がってくると、「授業」の内に占めるBehavior Management (話を聞く、順番を待つ、私語をしない、諸々の躾とか指導とか)の割合が大きくなります。これが下手だと
「ほら、ちゃんと集中して。こら、そっち椅子の下に隠れて遊んでない。あらららら、なに勝手に色を塗ってるの。」なんて言ってる間に時間が経過して、何も教えられないままに授業が終わるなんて事になりかねません。そこでたいていの場合は先生が自分用のシステムを考案して、そのルールに則って教室を運営していきます。僕の場合はこちら



小さくて解りにくいでしょうが、これ以上大きくすると生徒の顔と名前が判別できてしまうので、ここまでで勘弁してやってください。何の写真かというと、黒板に磁石で生徒の顔写真が張り付けてあります。ルール違反をした場合はその本人に自分の写真をはがして、台紙の外の部分に張り直させます。これがいわゆるトラブルの状態。この写真ではトラブって、青い台紙の外に子供が一人いるのがわかるでしょうか?この状態の生徒はゲームや歌に参加できません。ただし、5分から10分間行儀よくできた場合は、元の台紙に戻れます。授業の終了時に自分の顔写真が台紙の上にあればシールを一枚もらい、それを自分の名前の上に張ります。シールがある一定枚数たまるとご褒美として日本のお菓子(たいていはあめ玉とかグミ)を一個もらえます。たかだかあめ玉ごときでと思うかもしれませんが、これがすごい。たったあめ玉一個のために必死に頑張ります。




そんでもって、ここからが本題
一昨日の授業で教室で走ってクラスメートにぶつかったKindergartenの子供が二人いました。もちろん、彼らにはその場で注意をして、写真を台紙の外に張らせました。しばらくして、そのうちの片方が机に戻って何やらゴソゴソやっているなとみていたら、紙きれに絵をかいて
“This is for you. You are my favorite teacher.I love Japanse class.”
「これをどうぞ。先生も日本語クラスも大好き。」(はあと)と言いながらその絵をもってきました。

まぁなんてわかりやすい。トラブってるんでお世辞とプレゼントでどうにか切り抜けようって魂胆です。
それに対しての僕の返答は
“Thank you but you are still out because you were drawing picutre instead of listening my instruction and working.”
「ありがとう、でもやっぱり写真は戻せないよ。先生の話を聞いて勉強する代わりに絵を描いていたからね。」

とまぁこんなかんじです。

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