2009年11月30日月曜日

久しぶりに更新です

すっかりご無沙汰になってました。面白い話が幾つかあるので、つらつらと書いてみましょう。


踊っちゃった

一年生の話
Bちゃんは踊るのが大好き。質問に正解するとクルクル回って喜んびます。教室に入り口から自分の席には踊りながら移動。塗り絵をする時はイスに座らずに立ってステップを踏みながらです。

あんまり落ち着かないので、踊ったらご褒美シールが貰えない事にしました。でも、癖を直すのはなかなか難しいらしく、ついつい踊ってしまいます。注意しても結局三回も踊ってしまったので、シールがもらえないBちゃん。クラスが終わる時は半泣きでした。

その泣いているBちゃんを見つけたクラス担任のO先生が
「Bちゃん、どうしてないてるの?」
「踊っちゃったから、シールがもらえなかったの。クスン」
「そうねぇ、踊らないって難しいわね。」
「うん、とっても大変。」

BちゃんにはBちゃんなりの苦労があるんです。


お母さんといっしょ

二年生の話
Eくんは遊んでばかりで作業がちっとも進みません。金曜日にプレゼンテーションがあるのに、火曜日の時点で下書きすら終わってない状態。仕方がないのでEくんのお母さんに連絡をしてクラスに来て手伝ってもらう事にしました。流石に母親に来られたら恥ずかしくって必死に作業をするかなと思ったのですが、Eくんは大喜び。「今日は俺の母ちゃんが日本語クラスに来るんだぜー!」って自慢してました。
いよいよクラスが始まるとEくんはお母さんと二人でコツコツとプレゼンテーションの準備に勤しみ、更に家でみっちり練習をつんで、本番にバッチリ間に合わせました。予定の反応とは正反対だけど、結果オーライってことで。


米食

8年生の話
サンクスギビング(感謝祭)を控え、8年生のMちゃんからの質問。
「日本人はサンクスギビングに何を食べるんですか?」
「日本じゃサンクスギビングは祝わないからね。」
「でも先生はアメリカに住んでるでしょ?」
「そうだね、友達の家に呼ばれれば、その家で出された物を食べるわけだから、皆と同じく七面鳥になるけど。」
「じゃぁ自分の家で祝う時は?やっぱりご飯を食べるんでしょ。」
「失礼な!日本人だからって米ばっかり食べるワケじゃないよ!」
「じゃぁ何を食べるの?やっぱり七面鳥?」
「いや、そんな面倒い料理はしないと思う。」
「やっぱりご飯だ。」
「いや、それはないって。他にも食べるよ、、、」



結局、餃子とご飯を食べました。


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2009年8月31日月曜日

入隊9週目 パチもの

ビリー隊長の事は信頼していますが、流石に筋トレだけではカロリー消費が少ないんで、自転車で中華街へ言って来ました。

そもそも中華街へは髪を切りに行ったのですが、散髪の後にいつも買い物をします。中華街は野菜が安くて、なかなかお得な買い物ができるのですが、今回は床屋の隣のお店にウチの学校の生徒がいました。

どうやら店番をしていたらしく、窓越しに僕の姿を見とめて手を振りながら「せんせー」なんて言われちゃ入らないわけにはいきません。

そのお店は漢方/お菓子といった変わったラインナップのお店で、漢方薬はさっぱりなのでお菓子を買う事に。なんと日本の歌舞伎揚げなんぞ売っていたのでそれを買い物かごへ。

「あれぇ、それだけしか買わないの?」

ああ、なんて商売上手な子供なんだ。小学3年生にしてその辺の心得ています。

「そうだねぇ、じゃぁ何か飲み物でも買おうかな?案内してくれる?」

「いいよー、はいこっち。」

冷蔵庫に陳列されている数々の中国製飲料。どれにしようか迷いましたが、なにやらちょっと見覚えのある品物が、、、




ヤク◯トとカル◯スですね。

見た目や味が似ている商品ですが、すっごく違う部分もあります。




沈殿物すご!

クリックで拡大できるので、ちょっと確認してみてください。すっごい沈んでます。

日本じゃキチンと処理されてそうな物でも中国ならパスってことでしょうか?

妹に言わせると、中国には農薬が混入した冷凍食品とかヒ素入りのミルクとかあるからやめたほうが良いそうですが、折角だしネタ的にも飲んどいた方がいいので飲んでみました。

ヤク◯ト似のヤツは「ワハハ」と言う商品名です。うたい文句の「天天喝、天天爽」がいかにもスッキリした響きで、味も爽快感に溢れているのかなと思いきや、味はこれでもかってぐらいヤク◯トでした。

ナイピスのほうはカル◯スっぽいけど、そこはかとなく違うみたいな。うーんカル◯ス、、、、、かな?みたいな味です。


結論:普通に飲めました。


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2009年8月27日木曜日

入隊8週目 subconscious(深層心理)

夏になるとアイスが食べたくなりますよね?

夕食の後とか、「あー、、、アイス食いたい」って


そこで末の妹と一緒に近所のマクドナルドへアイスを求めて散歩がてら出かけました。

1ドルメニューのソフトクリームを買って食べ始めたのは良かったのですが、しばらくすると甘さが気になりだして、コーンに到達する前にお腹いっぱいに。

おかしい、、、これくらい余裕で完食できたのに。


上の妹から「それを食べると折角減らした内蔵脂肪がもどってくる」「糖尿病」「心筋梗塞」などなど、散々に言われ続けたせいでしょうか。アイスが食べられない体になってしまったようです。


まぁ、アメリカのアイスって日本の三倍くらいはあるんで、日本サイズならまだまだいけます。



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2009年8月22日土曜日

入隊8週目 メタボ診断

ポーニョ ポーニョ ポニョ メタボの子

ただ今アメリカで上映中。ちなみに発音は「パニョ」ですけど。




ウエストが90cm以上だとメタボリックシンドロームだそうです。

一月前まで条件をしっかり満たしていました。



「でもさぁ、街とか歩いていると僕ぐらいのお腹の人、たくさんいるよね。」

「なんで上をみるのさぁ!だからアメリカ人は糖尿病とかで薬付けでしょ!」

妹に一喝されました。




崖っぷちのメタボ、ビリー隊長を信じて今日も「ワンモアセッ!」


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2009年8月19日水曜日

入隊7週目

カロリー消費と体重について少々


体重を1kg落とす場合、約7200キロカロリーを燃焼させることになります。

ジョギングの場合は 体重x距離=消費カロリー となるので

体重55kgの人が1kgの体重を落とすためには131kmのジョギングが必要になります。



体脂肪を削って体重を落とすのは大変です。

運動後には500mlぐらいの水やお茶は簡単に飲めてしまうし、便秘が解消しても体重は変わります。

体重という数字の増減に一喜一憂するよりも、どれだけ搾り込めるかに集中していこうと思います。




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2009年8月12日水曜日

入隊6週目

入隊して6週目、早いものです。

ちょっと見た感じで体型が変わったように見えませんが、所々の贅肉が少しばかり減りました。脇腹とか、腕とか、膝の周りとか、注意して見るとちょっと搾られてるっぽい

ビリー隊長のトレーニングについていくのが前ほど苦にならなくなりました。筋肉痛にはなりません。基礎トレーニングだとちょっと物足りないくらい。



さてさて、巷ではビリーをやると筋肉が増えて困るなどどおっしゃっている女性がいるそうですね。

「ビリーを始めて一週間たったら、足の筋肉が太くなって困っちゃう。」などと言っている方へ

それはウソです。

足が太くなったのは、日頃運動不足の足の筋肉が晴れ上がっているからで、決して筋肉が増えたわけではありません。一週間ごときの筋トレで簡単に筋肉が付いたらボディービルダーなんて商売あがったりです。



「一週間の集中プログラムで体重が減った。」と喜んでいる方へ

それは気のせいです。

減りませんよ、そんな簡単に。汗をかいて水分が減ったり、便秘が解消すれば体重は減ります。体脂肪を燃焼させるのは有酸素運動で、筋トレだけではそんなに簡単に燃やせません。筋肉を付ける事でカロリー消費率が高くなって、それから有酸素運動をすれば、効率よく燃やせます。

日本ではビリーの第二弾だ販売されるそうですね。何でも良いから、長期で続ける事をお勧めします。決して隊長達のような筋肉は付きません。





6週間続けたらウエストが3センチ減りました。残念ながら、もともとが太いんで見た目は変わりませんけど。




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2009年8月6日木曜日

入隊28日目

しばらく更新してませんでしたが、決して除隊したわけではありません。地道に続けてます。

基礎トレーニングのメニューは初期に比べると随分楽にこなせるようになりました。「今日は疲れたから基礎トレーニングにしておこうか」なんて言えるぐらいになったんだから、確実に進歩しています。

ところが、最近始めたカーディオ(循環器系)トレーニングで見事に撃沈。

ビリー隊長に「声が聞こえんぞ!」と叱咤され、シェリー副隊長が「サーイエッサー!」なんて叫んでいるのを聞きながら、でも自分で返事をする時はなぜか「イエス、シェフ!」


ヘルズキッチンの見過ぎですね。

それにしても、ゴードンラムジーって軍隊の教官にもなれそう。


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2009年7月24日金曜日

入隊17日目

今日は一緒に入隊している妹からビリー効果についてのコメント


「私さぁ、なんか便秘が治った。コー◯ック飲むより、ビリーの方が断然効くんじゃないかな。」

自分は便秘なんか一度も経験した事がないので、その辺の事情はさっぱり解りませんが、体が非常に軽いと喜んでいます。便秘にお悩みの女性の皆さん、自分の妹はビリーで便秘が解消しました。



「生理が来ても全然痛くないの。ちょっと腹筋のあたりが筋肉痛かなぁって感じた事はあったけど、あれが生理痛だったのかしら?」

日本で販売されているDVDには生理中は控えろみたいな事が書いてあるそうですが、僕の横で普通にビリーやってました。

驚くほど生理痛がなかったそうです。周期も二週間ほど早かったし、普段7日間かかるところが4日間で終わったそうで、

「なんだか体が勘違いをしているみたい。このペースだと30代で閉経?」とかぼやいてました。

終いには「腹筋を鍛えればもっと早く絞り出せるかな。」(一体何を?!)とか言い出す始末で、なんだか自分の妹がシェリー副隊長みたいになっていく気がします。




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2009年7月22日水曜日

入隊15日目

入隊して三週目になりました。今週からは基礎トレーニングにAB、abdominalの略 (腹筋トレーニング)を交互に混ぜながらやってます。
そして、今日になって基礎トレでは感じなくなっていた鳩尾の筋肉痛が復活。おなかの辺りがジーンと暖かいです。




ABトレを始めたの記念に、ABトレについて少々

DVDをスタートすると皆さんいきなり回転しています。間違って途中から再生してしまったのかと思ってしまいました。

ブリジットさん(向かって左斜め後ろ)の笑顔にもちょっぴり苦しさがにじみ出ています。

トレーニングの最中にもビリー隊長の容赦のない指導が入ります。「声がちいさぁぁぁい!ちゃんと数えろ!」と叱られたので、数え始める隊員の皆さん。「聞こえんぞー!そんなに腕立て伏せがしたいのか!」そんなご無体な。声が少し大きくなりますが、それでも隊長は満足しません。「そんなに腕立て伏せがしたいのか。よーし腕立て100回だぁ!」もう隊長ノリノリ。

シェリー副隊長もジュリアン副隊長(ビリー隊長の向かって左)も、腹筋が凄い事になってますね。脇腹の脂肪が全くないので6つに割れた腹筋が浮き上がってます。二人とも母親だそうですが、あの人達のお産はいったいどんなんだったんだろうでしょうか?



分娩室にて、旦那さんが駆けつけて来る

旦那さん「大丈夫かい?予定日より早いようだけど。」
シェリー「スクワットしてたら破水しちゃって。」

いよいよ子供が産まれそうな時

旦那さん「シェリー、何所にもいかないから、そんなに僕の手を握りしめないで。骨が砕けそうだよ。」

旦那さん「頭が見えた。もう一度押し出して、カモーン!ワンモアセッ!」

医者「ブロンクスさん。そんな腹筋で全力で押したら子供が圧死します!あなたの腹筋なら普通に腹式呼吸をしているだけで十分です。」







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2009年7月16日木曜日

入隊10日目

入隊して10日経ちました。鳩尾の筋肉痛はもうありません。笑っても平気。基本トレーニングのメニューも9割ほどこなせるようになりましたが、バンドつけて腕をクルクル回転させるのがまだ無理。どうしてアゴが上がって腕がだれてくる。そして最後のV字腹筋。シェリー副隊長は両手を膝の下で浮かせていますが、僕の場合はどうしても地面にてを置いてバランスをとらないと崩れそうになります。



さて、最近ではトレーニング中にビリー隊長の言ってる事に耳を傾けるだけの余裕が出て来ました。隊長は励ますつもりで言っているのでしょうが、"Good Job! One more set!" "Fight for your life!"なんて言われると「この鬼!」とか思ってしまいます。これってFat Mentalityでしょうか?



ビリー隊長の鬼っぷりに負けず劣らずの別の鬼が我が家にいます。実の妹。兄を痩せさせるという大義のもと、まずビールを禁止されました、、、、、、、夏なのに

ビールはカロリー高いし、お酒は脳細胞を破壊するからだそうです。そういえば母の口癖の一つに「テレビゲームは脳細胞を破壊する」ってのがありました。自分とは無関係な物に限って脳細胞への破壊力が3割増ぐらいになってそうな気がします。親子って似るもんですね。

更に鶏のもも肉の脂身を外科手術みたいな包丁さばきで容赦なく切り捨てます。ちょっとは脂があったほうが味がでるのにねぇ。
「抹茶のロールケーキ」食いたいとか言ったらもう大変。「クッキー1枚で自転車を30分もこがなきゃいけないの。ロールケーキなんて食べたらどうなるかわかってるの?」と諭されました。


妹の皮を被った鬼です







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2009年7月10日金曜日

入隊6日目

入隊6日目です。やっぱり笑うと鳩尾の辺りが痛い。過度の筋トレは逆に体を痛めるそうなので、7日目に当たる明日は休みにしようと思います。来週も基礎トレーニングを続けるつもりです。ABトレーニングはまだ時期尚早なんじゃないかなぁ。

シェリー副隊長の履歴ですが、14歳で格闘技ジュニア大会での金メダル、テコンドーは黒帯。あのエアロビのインストラクターを超えた体型は格闘家のモノでした。道理であれだけ絞り込んであるわけです。ちなみに、シェリー副隊長は二児の母だそうですが、あの腕でお尻を叩いた日には「しつけ」を通り越して虐待になりかねませんね。それより「ニンジンを残したら腕立て伏せ20回!(ビリーバンド付き)」とかやってそうです。




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2009年7月7日火曜日

入隊4日目

ビリーに入隊してから4日たちました。腹筋いてぇ。大阪のFさん、あなたも入隊したと聞きました。そちらはどうですか?僕の方は笑うと鳩尾のあたりが吊りそうです。一緒に頑張りましょう。




妹が調べた所によると、日本では「7日の集中プログラム」なるうたい文句で流行ってるみたいですね。こっちのパッケージや説明書にはそんな事はいっさい書いてません。その代わりに「一週間の食事メニュー」はあります。接種するカロリーをコントロールしながらブートキャンプで燃焼させるようです。日本語の説明書は読んだ事はありませんが、英語の説明書には一ヶ月のローテションが組まれています。

1週目 基本トレーニングのみ
2週目 Cardio(心肺機能の強化)を混ぜる
3週目 基本トレーニングをAB(お腹ですな)に変更
4週目 CardioとABにUltimateを加える

更に違う所は週に2、3日の休みが入るという事。「7日の集中プログラム」なんぞ何所にも書いてありません。むしろ「体には休養が必要」とまで書いてあります。まぁアメリカの「太っている」と日本の「太っている」じゃあまりにも基準に開きがありすぎるから、無理をさせない配慮かもしれません。下手に心臓マヒでもおこされたら訴訟ですから。


さてさて、最初の2日はすぐに顎が上がってしまい、付いて行くだけで精一杯でしたが、今日あたりからビリーを見ながらテレビ画面を終始見ながら運動を続けられるようになりました。そこでふと気がついたのですが、シェリーすげぇ。ビリーの右斜め後ろにいるオネエちゃんの事ですが、この人無駄な贅肉がまるでない。腹筋をよじると皮が一緒にねじれる様子がハッキリ見えます。腕立て伏せとか片足でやっちゃたり、バンドを手首に余計に巻いて負荷を余分に掛けているし、パンチにも腰が入ってる。かけ声なんか『イェヤァ!」もう気合い入りまくり。でも、一番驚いたのはシェリーには乳がねぇ。いやまじで。まぁ確かに脂肪なわけだから、燃焼させようと思えばできるんでしょうね。いやもう完全燃焼ってかんじです。


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2009年7月5日日曜日

ポンポン

1ヶ月程前、期末が終了して外に子供達を連れ出して遊んでいた時の話

一年生のC君を抱えてクルクルと回して遊んであげたら、
「先生、おなかポンポン。」
↑僕のおなかを叩きながら








ビリーのブートキャンプに入隊します。

2009年6月30日火曜日

金銭感覚

今学期も無事に終了して夏休みです。自転車を購入したり、ビーチバレーと夏休みモードに突入。
メールをチェックすると同僚達が集まってなにやらサマーパーティなるものを催すらしいく、参加してみると、学校が終わっているのでみんなリラックスしていました。以下はそのパーティでの会話


L先生との会話

「夏休みは出費が多くて大変よー」
「ああ、そうだね。旅行でもするの?ドルが安いから損だよね。」
「そうなのよー。来週から旦那と一緒にスペイン、イタリア、フランスと巡るんだけどねぇ、せめて二週間は過ごしたいでしょ?旦那の友人の別荘がフロリダにあって、そこで暫く過ごした後一緒にジャマイカにクルージング行こうって誘われているんだけど、やっぱりヨーロッパに行きたいし、、、、、」
「そうなんだ、迷うところだね。」
「去年はクレジットカードで大変な目にあったから、今年は気をつけないと。」

クレジットカードで借金してヨーロッパ旅行するつもりでしょうか?ユーロは高いし、二週間ホテルと外食で散財するよりも、友人の別荘(宿泊費無料)とジャマイカクルージング(ドルの方が絶対強いはず)の方が経済的だと思うんですけど。




M先生との会話

「あなた今度引っ越すんでしょ?」
「そうそう、夏から妹がやって来るから少し大きな場所に移ろうかなと。」
「サウスループにいいマンションが立ってるわよ。新築でビルの中にプールやジムがあるの。考えて見なさいよ。」
「へぇ、いいところですね。家賃はどのくらいするんですか?」
「1Bedroomで1800ドルからですって。いいじゃない?」
「それ、僕の手取りの半額超えてますよ。無理です。」
「来学期から4%昇給するんだし、それにあなたは家庭教師のアルバイトもしてるんでしょ?」
「いや、それでも、1800は苦しいッス。光熱費や水道、ガス代も馬鹿にならないし。」
「あなたねぇ、妹さんにも家賃を払わせればいいじゃない。こういう場所に住めば出会いがあるのよ!」
「いや、妹は大学を卒業したばっかりで仕事もまだ決まってない状態だし。」
「貯金をつかっちゃいなさいよ。」

感覚が全く違うたぁこの事です。住居費にこんなに使ったら食事を漬物と味噌汁のみにしなきゃならない。そんなストイックな生活したらジムに通わなくても栄養失調で痩せれそうです。




もちろん消費することばかり考えている人も居れば、節約を心がけている人も居ました。こちらは仏語のM先生との会話

「私達は今年の抱負で『倹約』を心がけているの。もちろん夏休みでも続けているわ。」
「へぇ、例えばどんなことをしてるの?」
「まずは外食を控えること。そして、『あればあったで良いけど、必要の無いもの』を購入しないこと。そして、クレジットカードを使わずに現金で買い物をすること。」
「外食は確かに高くつくよね。無駄な買い物をしないのもいいアイディアだし。でも、何でクレジットカードを使わないの?僕なんかほとんどカードで買い物してるよ。現金の還元があるからね。」
「クレジットカードの利率って暴利でしょ?だから使わないようにしてるのよ。あなたも気をつけなさいよ。利息だけ払って元金を残しておくと大変なことになるわよ。」



クレジットカードは毎月全額支払ってます。というか、カード会社に利息を払った記憶がありません。元金をそっくりそのまま来月に持ち越すなんて考えたこともなかった。

2009年6月4日木曜日

本を返して

三年生の話

授業が始まっても本を読んでいるP君。授業中だから本を片付けるように言います。

「もう授業がはじまっているんだから、本を閉じなさい。」
"Class has begun. Close your book, right now."
「ええ、やだよ。まだ読みたい。」
"Nah, I don't want to."
「四の五の言わずにサッサと片付ける。はい、あと三秒以内に片付けないと没収だよ。」
"I'm not asking. I'm telling. You got 3 seconds, otherwise that book will be mine."
「後ちょっとだけ、ちょっとだけ!」
"Just one more chapter, just one more!"
「3、2、1、はーい時間切れ。没収!」
"3,2,1, time's up. This is mine now."




授業が終わった後、本を返してくれるようP君が頼みに来ました。

「先生、本返してよ。」
"Can I get my book back?"
「え、なんで?」
"Why? I don't think so."
「だって、あれ僕の本だし。」
"But that is my book."
「違うよ。あれはもう君の本じゃなくて僕の物だよ。」
"Not anymore. It's mine now."
「返してって言ってるのに、どうして返してくれないの?」
"I am asking to give me back? Why?"
「うーん、僕が本と閉じるように言っても、無視したでしょ?同じだね。」
"Well...... you did not close your book when I told you."
「本かえしてよー。」(半泣き)
"Give me back my book."
「だめだね。最後の日に、通知表を受け取りに来たお母さんに返すよ。」
"Nope. On the last day of the school, your mother can ask for it."
「なんでー!先生なんか大キライ!」
"I hate you!"
「そいつは残念だぁね。」
"Ah, that's too bad."
「校長先生にいいつけてやる!」
"I am going to tell your principal."
「そいつは名案だ。はい、この紙に書いてね。」
"Sounds like a good idea. Here is a paper."



半ベソをかきながらP君が紙に苦情を書き始めます。

「先生が僕の本を盗んだ泥棒だって書くからね。」
"I am writing that you stole my book. You are thief."
「そいつはとんだ思い違いだね。君のお母さんがくれば返してあげるって言ったでしょ。そもそも、没収されたのは君の責任でしょ?」
"That is not true. You will get it back when your mother asks for it. First of all, it was your fault that your book was taken away."
「関係ないね。校長先生に先生は泥棒だって苦情を書くんだから。」
"I don't care. I am writing to your principal that you are the thief."
「はいはい、ちゃんと最後にサインと日付をいれろよ。なになに、『オカムラ先生は僕の本を盗んだ泥棒です。』これだけでいいの?」
"All right then. Make sure that you sigh and date it. Let me see......'Mr. Okamura is a thief. He stole a book from me." Is this it? It does not really tell a whole story."
「これで十分。今からこれを事務室にもっていくから。」
"Yeah, this is enough. I am taking this to the office."
「行ってらっしゃい。」
"OK. Bye."
「本当に行くよ。いいの?」
"Are you sure? I am really going."
「いいよいいよ。」
"Yeah, go ahead."



P君が事務室から帰ってきます

「先生、何を読んでるの?」
"What are you reading?"
「うん?生徒指導帳だよ。『事実に基づかない非難』がどの罰則に当たるのか調べておこうと思ってね。」
"Yeah? This is Student Code of Conduct. I am looking up the punishment for the false accusation."
「何の事?」
"What are you talking about?"
「ほら、君の告訴状は全くの嘘でしょ?お、あったあった、レベル3だね。三日の停学処分かぁ。なかなかヘビーだね。」
"See, your letter of complaint was not based on the truth. Oh, I found it. It is level 3 offense, and 3 days suspension. Geee, this is pretty heavy."
「事務室にちょっと行く用事が、、、、」
"I think I need to go back to the office...."


インターカムから校長の声が聞こえます。

「もしもし、オカムラ先生?先生の生徒から手紙を手渡されたんだけど。」
"Mr. Okamura, I just received a letter from your student."
「放課後に詳しい事情を説明します。ところで、「事実に基づかない非難」って三日の停学処分ですか?」
"I will explain that after school. By the way, what is the penalty for the false accusation? Is it 3 days suspension?"
「いや、最低三日で最高五日の停学ですよ。」
"Um.... minimum 3 days up to 5 days, I believe."
「いやだあああああああ!」
"Nooooooooo!"






あーおもしろかった

補足
もちろん停学にはなりませんよ。でも、来週の金曜日まで本は僕の机の中ですけど。

2009年5月18日月曜日

となりの中国語

今日は外国語クラスの研修でした。研修先に向かう車の中で先生同士の会話

仏語教師「日本語と中国語って似てるけど、どのくらい似ているの?」
"How are Japanese and Chinese similar?"

自分「文章を書くためのに使っている文字が同じ、全く同じじゃないけれど似ているからね。でも、文法も発音も全然違うよ。似ているのは文字だけ、、、、、、、」

"We use the same letters, not exactly but close enoug. But grammar and pronunciations are absolutely different. It just we have the same kind of...."

中国語教師「そうそう、日本が盗んだのよ。」
"It's similar because Japan stole from us."

盗んだんですか?確かに中国人から使用許可をもらった覚えはないけどね。でも、“Stole”ですよ。「そんな事をいうなら、自分こそ漢字で『著作権』って書いてみろ!」って言おうと思ったけど、そこは流します。

自分「補足説明をどうも。留学生を派遣したりして勉強したんです。もちろん文字だけじゃなくて美術や宗教、そして土木技術なんかも。」
"Thanks for fininishing my sentense. Yeah, we sent students to China to study not only letters but also arts, religion, engineering, etc."


中国育ちの中国人って、アメリカ育ちの中国人より難しいですね。

2009年5月5日火曜日

オリンピック週間

今日からウチの学校はオリンピック週間。誰が決めたかは知りませんが、どうせ教育委員会あたりが適当に決めているんでしょう。問題はオリンピック週間決定後。「全てのシカゴの学校において、今週はオリンピックにちなんだ授業をしてください、以上。」なんて計画から実行まで丸投げされた時は耳を疑いました。とりあえず、責任者を出してください。



そんでもってオリンピック週間。そういえば先週の連絡事項にそんな事が書いてあったけぐらいの気分でいたら、これが本格的。今日はオリンピックの旗を星条旗の隣に揚げるセレモニーから始まり、ゲストの演説やら、プロモーションビデオの上映会で午前中の授業が全て潰れました。昨晩深夜までかかって仕上げた授業計画はどうしよう?まぁ明日使えばいいかな、なんて考えているところに今週の予定表が配布されます。どうやら明日は外国語部は全ての授業を返上してバッチボールの大会だそうです。バッチボールとは草の上のカーリングみたいなものです。イタリアやフランスのゲームらしいですけど、決してオリンピックの正式種目ではありません。



仕方なく今日の放課後は明日のバッチボール大会の計画です。そもそもオリンピックだから外国語のクラスにやらせようっていう安直さが目立つこの企画。「イタリア語、フランス語、スペイン語、中国語、日本語、そしてESLのクラス対抗戦でもしとけばオリンピックぽく見えるね。」程度にしか考えてないのでしょうか。ちなみにESLの生徒は中華系ばかりなので、ある意味当の中国語クラスより中国語らしいクラスだったりして。




そうそう、明日は五月五日。日本なら子供の日。メキシコではCinco de Mayo(メキシコ独立記念日)です。スペイン語クラスではCinco de Mayoにちなんでピニャータをブッ叩きながらバッチボールをするらしいです。我々も対抗して鯉のぼりを振りながら「がんばれニッポン」で応援しようかと。もう何でも来いってかんじですね。今週は今学期の五週目にあたるので、中間報告のレポートが家庭に配られる予定なんですけど、お祭り騒ぎで授業はなさそうです。








マジで授業させてくれないと終わらないんですけど。

2009年5月1日金曜日

衣装の印象

現在、シカゴのAsian Festivalで発表する盆踊りを練習しています。今回は高学年ではなくて二年生を参加させます。事の始まりは中国語の先生から一緒に低学年で参加しようと持ちかけられたのがきっかけでした。そして、その中国語クラスの踊りのほうですが、これが誘ってくるだけあって本格的。中国人の振付師が衣装まで持ち込んでやるぐらいです。中国政府から振付師に払うお金が出ているそうです。


今日は中国語のクラスが衣装を着て練習をしていました。レースのヒラヒラがついたとんがり帽子、赤いベストを素肌にきて、短パンは黄緑。男の子だから露出度が高いのはそれほど問題にはなりませんが、ちょっと派手です。それを見ていたG君が僕の脇腹を突っつきながら話しかけてきました。彼は4人兄弟の末っ子。お兄ちゃん達から二年生には相応しくない知識をたっぷり仕込まれています。


"Sensei, did you see those Chinese class kids?”
"Yeah, What abou them?”
"You know, their costumes are kinda strange,,,,,you know what I mean?"
"No, I don't know what you're talking about."
"Oh, c'mon. You know what I mean.They look little, not very man like. Too fancy for guys."
"What are you trying to say?"
"They are like...you know...Different kind of guys."

「先生、中国語クラス見た?」
「うん、それがどうかしたの?」
「あれってさぁ、ちょっと変じゃない?ほら、わかる?変なんだよ。」
「えぇ?何言ってんの?」
「だからさぁ、ほら、わかるでしょ?男らしくないんだよ。あの衣装、男にはファンシーすぎると思わない?」
「何が言いたいのさ?」
「アイツらさ、ほら、ちょっと違う種類の男に見えるってゆーか。」







僕も同じ感想でした、生徒の手前認めるわけにはいきません。知らぬ存ぜぬで通しました。

2009年4月27日月曜日

素で白状

宿題を忘れた三年生のP君。忘れた理由を尋ねると

「なんだかやる気がしなかったんだよね、昨日はさ。」

「ああ、そうだったんだ。」







昼食を食べながらP君とのやり取りを思い出して

あぁぁっ!あそこは注意するところだった。あんまり素直に白状するもんだから素通りしちまったよ。

2009年3月10日火曜日

ホームワークパス

ホームーワークパス、別名「宿題免除券」。こんなモンを発行した日には宿題の意味がなくなるんじゃないかと思いますが、こっちの学校じゃ結構メジャーだったりします。

僕は基本的にこういったパスは一切扱わないのですが、生徒の根強い要望により試験的に導入することに。というか、昔「先生、日本語クラスでもホームワークパスやってよ。」「あー、うん。考えとくよ。」と適当にナマ返事しておいたのですが、生徒の方がよく覚えていて、毎日せがまれた結果、まぁ仕方ないか、という次第です。

「じゃぁ、パスと出す条件で追加宿題をやってきたらそれと交換でパスを発行してあげるよ。」
「ええー本当?追加宿題をどれだけやればいいの?」
「ああ、うーんとね、じゃぁ追加宿題を十回でどう?」
「やるやる!」
「わたしもー!」
「僕は20回やってパス二枚もらっちゃうよ。」


あのー、、、、、、パス一枚で宿題は一回しか免除されないんだよ。どう考えても割に合わないと思うんだけどナ。まぁいいや。10回も追加の宿題やってきた日には、一回やらなくてもどうってことないからね。他の先生がどういう条件でパスを発行しているのか知りませんが、これは使えそうです。


ああ、でもこれが通用するのは4年生まで。さすがに5年生になると気付く子供がいました。

2009年3月5日木曜日

何人?

一年生の話

まずはAちゃん
「先生、私ねクォーター アイリッシュなの。」
「へぇーそうなんだ。具体的にはどの部分がアイリッシュなの?」
「えっとね。パパがハーフ アイリッシュで、髪が赤くて眼が青いの。私の髪は赤毛じゃないけど、目は青いでしょ?」
「うんうん、確かにそうだね。」


続いてR君
「先生、僕もアイリッシュだよ。」
「ええ!?君は思いっきりヒスパニックだよ。お父さんもお母さんもメキシコ人でしょ?名字だってAlv〇〇〇zだし。」
「僕はアイリッシュだよ。だって、アイリッシュダンスできるし。ほらね?」
「ダンスって習えばいいだけでしょ?それに、そのダンスなんか違う。どっちかっていうとコサックダンス。ロシア人じゃね?」
「ロシア人?まぁいいや。」
「いいのかよ!?」


最後にP君。こちらから仕掛けます
「実はね、先生もアイリッシュなんだ。この髪は実は染めてあるだけで、本当は赤毛なんだよ。」
「ええー違うよ!もしアイリッシュなら、アイリッシュ語で話してよ。『Blue』ってアイリッシュ語で何ていうか知ってたら信じてあげる。」
アイリッシュ語ってあるの?ってか英語圏だよね。それともゲーリックの事かな?
「アイルランドの言葉で『Blue』って何ていうのか知らないよ。」
「じゃ、やっぱり先生はアイリッシュじゃないね。」
「それじゃ、P君は日本語で『Blue』って何ていうか知ってる?」
「知ってるよ!『あお』でしょ。」
「じゃ、P君は日本人だね。日本語で『青』ってちゃんと言えたから。」
「、、、、、、、、、うん。そう、日本人。」
P君納得。

2009年3月3日火曜日

月曜日が休館日

今年も春休みに生徒を日本に連れて行くので、見学する場所を色々と探しているわけですが、美術館や博物館ってやたらと月曜日が休館日の所が多いですね。今回の話は日本旅行準備クラスから。



浮世絵が見せたくて原宿の太田美術館
近代化以前の日本の生活が知ってほしくて上野の下町風俗博物館
日本庭園を散歩しながら花見でもと新宿御苑
侍日本、武士の命だ刀剣博物館

この他にも幾つか候補はあるのですが、ことごとく全滅。スケジュールの関係上、月曜日が東京観光のメインになるので痛いねぇ。この際、火曜日も東京で観光して、夕方から新幹線で京都に移動ってのもありかも。京都に着いたら、さっさと夕食を食べて寝てしまえば、次の日の負担にもならない。うん、これでいこう。

とまぁ勝手に自問自答しながら議題を進行していました。そんでもって時間があまり気味な月曜日のスケジュール。どこか行きたいとかある?って生徒に聞いたら生徒から「秋葉原で『ブリーチ』のポスター買えるかな?」ってきかれました。まぁ秋葉原に行かなくてもありそうなものだけどね。そんな物はネットで探したほうが早いんじゃないかな。




注意 以下、話が飛びます。どっちかって?うーん知らない人は全く解からない方向です。理解できなくてもがっかりしないでください。むしろ、理解できない方が幸せかもしれません。








そしたら、卒業生で遊びにやってきてたAちゃんが「秋葉原に行くならメイドさんと記念写真とってきて^0^」
そういえば君は在学中から「ハルヒ」や「ひぐらし」が大好きだったよね。何せ卒業式の日本語クラスの発表で「晴れハレ」をやろうって提案するぐらいだから本物だよ。(結局多数決でGrateful Daysに落ち着いたけど)やっぱりその辺の事情も良く知ってるんだね。

「あっはっはっは。センセーたのまれちゃーしかたねーな。じゃあ、記念写真を数枚ほど、、、」と言いたいところですが、引率は自分以外にもK先生とご両親が一名いることを忘れちゃいません。シカゴに戻った後に自分の仕事が危なくなる行動は控えさせてもらいましょう。

じゃぁガンダム博物館は?アメ横見物した後なら電車で30分だよ。距離的にも十分行動範囲じゃね?校長にも「連邦の科学技術の粋を見せるのです」って言えば計画通りそうだし。連邦ってどこの連邦だって突っ込まれたらどうしよう。いやいや「種」とか見てガンダムを解かった気になったいるアメリカ人に本物の良さをここらで教えておかないと。スペースコロニーの模型なんて結構おもしろいんじゃないかな。それに見てみたいよね等身大のザクの頭とかさ。ザクマシンガンでガンダムを撃ってジーンの無念を晴らしてやろうよ。



そもそも、シカゴから遥々日本に来てガンダム博物館に連れて行かれた日には、どんなに大人しい生徒でも怒ると思う、うんきっと怒るに違いない。広島の平和記念公園とガンダム資料館が同列の見学先候補になってしまう時点で色々と問題アリなんだろうな。

2009年2月27日金曜日

引っ掛け問題

一年生の話

Yちゃんが自分の目を指差しながら、「先生、ここは何色?」と質問。
Yちゃんの目を覗き込みながら、「Yちゃんの目は黒だね。」
「ぶー!ハズレ!白でした。」
6歳児が相手なのに、何だろう、このプチ敗北感。

一部始終を見ていた男の子達が「僕達が先生の仇をとってあげるよ。」というので、L君にお願いしました。
「Yちゃん、僕に同じ問題を出して。」
「いいよ。ここは何色?」
「白!」
「ぶー!ハズレ!黒だよ。」

L君、「え、マジ、こんなハズじゃ。何が起きたのかわからねぇよ。」みたいな顔で僕を見ない。
「L君、これはね、引っ掛け問題なの。つまり、、、、、、」
「ああ、そうか。Yちゃんがズルしたんだ。」
「いや、ズルっていうより、ちょっとトリックがあって。黒と答えれば白だし、白と答えれば黒なわけ。だから、目の辺りを指差しているし、『目』と言わずに『ここ』って言ってるでしょ。」
「ああああ、そうか。OK。じゃもう一回いってくる。」

「Yちゃんもう一回!今度は僕が問題を出すよ。」
「ええー、もういいよ。」ネタがばれたので渋るYちゃん
「お願い!今度は僕にやらせて。」懇願するL君。勝つまでやりたいタイプだな。
「うん、、、じゃ、いいよ。」
「僕の髪は何色?」自分の髪の毛を指差すL君。ちなみに彼は金髪。
「、、、L君の髪は金色。」ちょっと困惑気味なYちゃん。
「、、、、、、えっと、ぶー!ハズレ。黒でした。」
「なにそれー。ズルだよー。」Yちゃんを筆頭に女の子達から非難轟々。


L君、それは引っ掛け問題じゃなくて嘘。

2009年2月26日木曜日

パパとの会話

ネタに事欠かないKindergartenのクラスから

クラスにやって来るなりSちゃんが唐突に一言
「私のパパね、ガールフレンドがいるの。」
離婚、再婚家庭が非常に多いアメリカでは十分ありえるシチュエーション。下手にコメントするより相槌を打ちながら、Sちゃんの話を聞きます。

「それでね、この前アンダーパンツを誕生日にもらって、パパはすっごく喜んでた。ママの事大好きだって。」
「んん?Sちゃんのパパのガールフレンドってお母さんのこと?」
「そうだよー。ママに決まってるでしょ!」
「なんだ、紛らわしいな。じゃ、最初からお母さんって言えば良いじゃない?なんでガールフレンドなの?」
「パパね、ずっと前にもママからアンダーパンツをもらって、それで結婚したんだって。」
「良かったね。ところで、アンダーパンツって何?」
「ええー知らないの?ズボンの下にはくズボンだよ。」



Sちゃんお父さん。近いうちにプロポーズに至る経緯のストーリーを親子の間でもう一度確認する事をお勧めします。娘さんは交際していた頃に奥さんから贈られたステテコが決め手になったみたいな言い方をしていますよ。






Kちゃんの話

「私ね、大きくなったら獣医さんになるの。」
「へぇ、いいね。動物が好きなんだ。」
「うん。それにね、獣医になれば私、一人で生きていけるし。」
「一人で生きていけるって。じゃ、Kちゃんは結婚しないんだ。」
「しないよー。パパがやめておいたほうがいいって。」
「お父さんがそんな事いったんだ。でもなんで?」
「私が『男の子なんてダイッキライ。』って言ったら、じゃぁ結婚しないほうが良いって。」
「Kちゃんは男の子が嫌いなの?」
「うん、だって私の靴を踏んづけても『失礼しました』って言わないんだよ。」
「それじゃ、Kちゃんはマナーの悪い男の子とは結婚しないで、一人で獣医さんでやっていくんだね?」
「うん。あ、でもパパが私のアシスタントになるって。」


Kちゃんのお父さん。五歳児相手に大人気ないです。今でこそ理論のすり替えでもって色々吹き込めますが、こういう事って謀れば謀るほど裏目にでますよ。

2009年2月22日日曜日

Differenciated Instruction

本題に入る前に、フェア/公平について少々。これには大きく二つの考え方があります。

A君とB君にビスケットを一枚ずつ与えるのは公平です。同じ量を与えるわけですから当然です。でも、B君の方が体が大きいので、B君にビスケットを二枚与えのるはどうでしょう。この二番目の方法は一見不公平ですが、誰しも必要な物や量は違うわけで、必要に応じて質や量をコントロールするのも見方によれば公平なわけです。

この二番目の公平を教育現場で実践せよというのが、最近のシカゴの流れです。全ての生徒が同じ授業を受けるのは当然公平ですが、そこから一歩進んで、個々の生徒が最も伸びやすい形で授業をする。例えば、A君とB君では理解の度合いや得意な勉強方法が違うので、それぞれにあった形で教える。簡単に言ってしまえば、「生徒個人の必要に対応した授業とカリキュラム」これはDI=Differenciated Instructionと呼ばれ、ここ数年注目を浴びている教育法です。

なんか難しそうに書きましたが、全く新しいアイディアじゃありあません。むしろ既存の教育法に新しい名前を付けた感じ。教師をやっている人間なら、度合いの違いはあり、皆少なからずDIを実践しています。どんな事を教えるにしろ、一パターンのみで構築された授業はないわけで、あれやこれや色々取り入れて工夫しています。むしろ教師の良し悪しは、如何に多くのネタを持っていて、必要に応じて使い分けられるかと言っても過言ではないかと。黒板に板書したのを写させるだけの授業をやっているようじゃ、生徒が居眠りしてもあまり文句は言えません。(だから居眠りをしても良いわけじゃないですよ。ダメです絶対。)

物事には度合いというものがあって、このDIも当然やり過ぎると収集がつかなくなります。生徒のニーズは非常に多岐に渡っていますから、全員のニーズを満たそうなんて不可能です。第一、限られた時間の中で消化しなければならないカリキュラムがあるわけですから、実践する以上は上手に調整をしなくてはなりません。

愚痴っぽくなりますが、ウチの校長はDIを非常に薦めます。DIのための会議と結果報告。更には授業計画を提出しなさいなんて言われた日には、もうどうしようかと思いました。ただでさえ仕事があるのに、更に書類の仕事を増やしてくれるなと。書類の仕事が三倍から四倍に増えた気分です。自分の本業が書類作成なのか教えることなのかあやしくなってきました。

まぁ校長は上司なわけですから、言いつけには従いますけど、このままだと書類を「作る」ようになるのも時間の問題かと。本当かどうかは別として、書面の上でみかけがよければ、とりあえずそれでOK。そもそも、教師のニーズに応じて提出物のリストを見直してほしいものです。生徒だけがDIの恩恵にあずかるのではなくて、教師にだって応用してもいいんじゃないかってね。

最近同僚達と放課後に行うDIミーティングはDifferenciated Intoxication。あたしゃワインであんたはビールみたいな。みんなで同じビールを飲むのではなくて、自分のニーズに合ったお酒で酔うのもいいものです。

2009年2月21日土曜日

ショック!

Kindergartenの話

カールエリック氏の絵本「Brown Bear, Brown Bear, what do you see?」を元にクラスで絵本を作っています。絵本といっても、子供の絵を厚紙に貼り付け、最後に全ページを糊で張り合わせるという簡単な物。完成したら、子供達には絵本の文章を暗唱させて「読んでいる」ことにしています。

最近は毎日のようにクラスで絵本のための絵を描いているわけですが、子供達は自分の絵が一通りできると僕に持ってきて、「これでいい?」と聞ききます。その際に、「縁取りを黒いクレヨンで塗ってごらん。」とか、「馬の足は二本じゃなくて四本だよ。それに蹄で指はないから。」なんて会話をしています。

Bちゃんは自分の絵を持ってくると、指で僕の腕をチョンと突っつきます。暫くするとまた戻ってきて、チョン。三度目は特に話しもせず、そろりと寄って来てチョン。「さっきから何?話があるならちゃんと話してごらん。」「はーい。」トコトコトコ、「えーとね、なんでもなーい。」チョン。

「いい加減にしなさい。こっちに来て座って、ほら。」すとん と隣に座るBちゃん。「せんせー?」「なに?」チョン バチッ!五度目にしてBちゃんの指が僕に触れた瞬間に静電気が走りました。「きゃー!せんせーにショックー」
それがやりたかったんだ。絵を描いてばっかりじゃ、退屈だったかな。

2009年2月18日水曜日

髭のあるナイスガイ

一年生の話

ひらがなの練習をしている時にL君が唐突に質問をしました。
「先生、神様って知ってる?」

いきなりディープな質問だなヲイ
どう答えようか迷っていると、L君が続けます
「僕は会ったことあるよ。髭のあるナイスガイだよ。」
「へぇ、、、髭のあるナイスガイねぇ。知らなかったよ。」



続いて少々昔の話になりますが、八年生の話

授業が始まるや、S君が一言
「俺、ダーウィンぶっ殺す!」
「朝からぶっ殺すたぁ、穏やかじゃないね。何か彼に怨みでも?」
「人間が猿からから進化したなんて、適当な事ぶっこきやがって、もう赦せねぇよ。」

ちなみに、これは月曜日の一時限目の話です。昨日の日曜学校で何か吹き込まれたんでしょう。

「まぁ、アメリカじゃ進化論は賛否両論だからね。それにしても、いくら君が『ぶっ殺す』って息巻いても、彼は当の昔に死んでいるから、どうもできないよ。イギリスに行って墓でも暴てみる?そうそう、言って置くけど、もちろん捕まるよ。」

この辺でやめておけばいいのに、まだ続けるS君
「俺が言いたいのは、アイツの言ったことは万死に値するってことだよ。もし一緒の時代に生きていたら、俺、ぜってー殺す。」
「さっきから『殺す、殺す』って随分荒れているようだけど、それは殺人ってことだよ。十戒を読んだことある?『汝の意見に異を唱える者を殺害せよ』とは書いてないでしょ?『殺してはならない』って書いてあるはずだよ。」




シカゴの公立学校で政教分離のコンセプトを守らないとクビが飛びます。規則は色々とややこしいので全ては書きませんが、ここで一つ確かなことは、生徒から振って来た話題に対して応答するのはOKということ。それにしても、シカゴのような都会でもS君のようなキリスト教極右派の家庭があります。

2009年1月30日金曜日

好みの食糧

期末テストと成績処理が終わってほっと一息。今回はその期末テストの話。

「好きな食べ物」という題材で書かせた作文の出だしでこんなのがありました。


好みの食糧はピザである。またマカロニ及びラザニアも好物である。


明らかにおかしい。「です、ます」しか教えてないはずなのに「である」の文体。しかも「好み」「食糧」「及び」「好物」といった単語の選択も読んでいてすごく不自然。不審な点だらけなので、呼び出してきいてみることに。

「これ、君が書いた文章だけど、読んでくれないかな?」
「私の好きな食べ物はピザです。」
「ちょっとまった。それ、ぜんぜん違う。」
『私は「I wrote that my favorite food is pizza.」って書いているはずだけど。』
「意味はその通りだけど、文章は全く違うよ。」
「、、、、、、知り合いの日本人にちょっと手伝ってもらったんだけど、何が間違ってるの?」
「、、、、、、その人連れて来てくれないかな。是非とも会いたいよ。」
「、、、、、、、、、、」
「、、、、、、、、、、」
無言で向かい合うこと十数秒。
「その人、もうシカゴにはいないかも。近いうちに日本に帰るって言ってから。」
「その人の名前は?」
「、、、、ミスターハンダ、、、っだったかなんだか」
「ホンダ?それ車会社?」
「、、、、ミスターあくみゅろ、、、」
「それ、僕の名前をもじっただけじゃない?」
「、、、、、、、」
「新しい名前なんか考えてないで、素直に白状したら?翻訳プログラムを使ったでしょ?」
「、、、、うん。」
「明日までに書き直して再提出。今度は自分で書くんだよ。」

2009年1月19日月曜日

オバマ氏就任直前

今日はキング牧師の誕生日で祝日。近所のスターバックスでせっせと期末テストの採点をしながら「公立学校で良かったなぁ」などと考えてみたり。

そして明日はオバマ氏の就任式。シカゴはオバマ氏のお膝元だけあって、先週から学校の話題もこれで持ちきりです。オバマ氏の就任演説を聞きにワシントンDCまで旅行するSちゃん。確かに歴史的な一場面だけど、期末テストのエッセイが提出されてませんよ。締め切りは明後日だけど、学校に帰ってくるのはいつだい?

話は過去に戻りますが、オバマ氏と大統領を争ったマケイン氏も決して悪い候補ではなかったと思います。彼は悪くはなかったんですけど、何を血迷ったのか副大統領候補がちょっとねぇ。任期終了した後に国民の7割近くから「ありゃ失敗だったね」と言われるブッシュは本当にどうかしてました。任期終了間際になって「間違った情報をもとにイラクに行っちゃたよ。」とか、むしろあなたが逝ってください。そして、そんなブッシュを選んでしまった反省をいかしてセイラペイリンを回避したアメリカ人に万歳。次からは選ぶ前に「この人ダメっぽい」って気付いてほしい。

そんなセイラペイリンのインタビューの失言集の中に「隣のロシア人」発言があります。アラスカがロシアに近いのは解かりますが、「あたしらの庭でロシア人達が何か怪しいことをしてないか、ちゃんと見張っているわよ。」は問題大有りです。

今から遡る事三時間前。近所のスターバックスで採点をしていると、店内で三人のロシア人が大論争。何を話しているのか、彼らのロシア語は全く解かりませんでしたが、聞き取れた単語が一つ。テーブルをバンバン叩きながら「ペレストロイカ、ペレストロイカ、ペレストロイカ!」民主化運動に繋がったから良かったのか、冷戦に負けたのが悔しいのか、単純にゴルビーのファンなのか、煩くて非常に迷惑でしたが、20年以上前の事ですから見張る必要はなさそうです。


明日からオバマ大統領。僕も期待しています。