2007年12月31日月曜日

まわる子供達

クリスマス前の学校の様子を振り返りながら


クリスマス一週間前、子供達はソワソワしてるし、パーティーの度にケーキ、クッキー、ジュースといった糖分たっぷりのオヤツを食べているお子様達はとってもハイパー。パーティーに協力してくれるお母様方には感謝しているんですけど、スラッシー製造機(スラッシーは溶けかけたかき氷みたいなもの)なんか持参するのはちょっと気合い入りすぎかと。

ホームルームではクリスマスパーティーが開催できても、外国語のクラスではするなみたいな校長命令で出されてました。これ以上パーティーなんかやった日には自分の体が持たないんで、今回ばっかりは「不公平だ!」というより、「ああ助かった、これで生徒にパーティーをしない言い訳ができる」と感謝しつつ「日本語クラスでパーティーはしません」と日本語クラスでパーティー開催を求める生徒達の要求を一蹴してました。

シュガーハイとはよくいったものでフロスティングのこってりついたクッキーとケーキを食べ、ブルーベリー味のスラッシーを舌が真っ青(チェリー味なら口元が真っ赤)になるまで飲んだ子供達のエネルギーたるや、凄まじいものがあります。いつもなら静かに廊下を二列で歩いてくるKindergartnerの子供達もこの日ばかりは歌を歌いながらの登場。Kindergartnerの子供達を教えて25年のベテランのK先生ですらこの状態。


さてさて教室に入ってくるなり男の子達がベーゴマみたいにクルクル回りながらお互いにぶつかって遊び始めました。それを見て女の子達は拍手をして喜ぶ始末。仕方が無いので’自分も一緒に数回転した後「止まれ」と日本語で指示。命令ゲームを通して「歩いて」「跳んで」「泳いで」「叩いて」「止まれ」といった言葉を知っているので子供達は素直に止まってくれました。止まったらすかさず「座って」「静かにして」と矢継ぎ早に命令ゲームのノリで指示をだいして、ようやく落ちつきました。

さて、こんな日は本を読んで切り抜けようと思って紙芝居を取り出そうとした瞬間、「うぃいいいぃぃぃぃ!」と言いながらお尻を軸に回転し始めるL君。「もう回ってないで座りなさい」と言ってるそばから今度はC君とR君も「ういいいぃぃぃぃ!」
「とーまーれー!」
ピタリと止まる子供達。気を取り直して「はい、じゃぁ本を読むよ。」と言ったら「ういういういぃいいいいいぃぃぃぃ!』と回転再開。「いい加減にしなさい。L君、C君、R君は写真を外に張って」と指導。(五月の「これでゆるして」を参照してください)
三人が写真が枠の外に移されて自分たちがトラブった事が漸く認識できたのか、やっと小康状態に。

今度こそ本を読もうとするとP君が真剣な表情で手をあげています。「P君どうしたの?」ときくと、
「僕はそんなクレイジーな事はしないよ」とP君
「ああ、それはいいね。じゃぁ本を読もうか?」というと
「ういいぃぃぃなんて言わない。静かに回るから」と言って黙って回転し始めました。





なんだかもう怒る気も失せたてきたんで、その日は回転大会に授業を変更。やるんなら徹底的にということでビニール袋を敷いてその上で回転しました。この際だから体の部位も日本語で覚えてもらおうと「お尻」「お腹」「背中」で回転。回る時に「おしりー」といいながら回ってました。個人戦尻部門ではR君が優勝、お腹部門はCちゃんが二位と半回転以上の差をつけて圧勝。団体戦は男の子達が勢いをつける事に気を取られすぎてバランスを崩してしまい、失格者を二名出したために女の子の勝利。背中の場合は子供達が回るというよりも、僕が回してたなぁ。





冬休み前日のクリスマスプログラムを見に来たL君のお母さんから"What is Oshiri?" と聞かれた時はドキッとしました。

2007年12月29日土曜日

クリスマスプレゼント

クリスマスプレゼントで子供達から色々もらいました。一番メジャーなのがコーヒーとクッキー。僕がカフェインアディクトなのを知っていてか、インスタントコーヒー、コーヒー豆の詰め合わせ、コーヒーカップ、エスプレッソ豆をチョコレートでコーティングしたお菓子、そして、色とりどりのクリスマスクッキーをもらいました。子供によってはスターバックスのギフト券なんかもくれました。いいのか生徒からプレゼントなんかもらったりして、と最初の頃は思っていたのですが、こっちじゃ皆さん普通に貰っちゃってますね。手作りのクッキーに関してはその場でちょこっと食べて「美味しいよ、ありがとう。」と言ってます。でも正直言うとあの赤と緑のフロスティングだけはどうしても好きになれない。子供達はクッキーそのものよりも、そのフロスティングが好きで、そこだけ舐めている子供もいます。まぁ、確かなのはむこう3、4ヶ月分のコーヒーが補充できたということでしょうか。

2007年12月21日金曜日

日本行き

休み前の今日、CPS(シカゴ公立学校教育委員会)から連絡があって、予てから計画中だった日本行きの計画に許可が下りました。と言うわけで、2008年の春休み、生徒を連れて日本にいきます。場所は東京、京都、広島。当初は9人中6人が参加意思を表明していたのですが、一人は予算の都合、もう一人はビザ、更にもう一人は成績が理由で不参加となりまして、連れて行くのは三人です。なんともまぁこじんまりしたグループになりました。まぁ、最初だしこれくらいがちょうどいいのかなぁ。

冬休み

なんで今週は学校があるんだろう?などと考えながら出勤していました。クリスマス前の子供達はそわそわしていて勉強どころじゃないです。一番不思議なのがスケジュール。休み明けの一月からの三週間が2学期の最後になります。つまり、二学期はクリスマスが終ってもまだ三週間も残っている。休み明けそうそうに期末テストですよ。これって生徒にとって辛そうなスケジュールだなぁと考えながらも、とりあえず明日から休みなので何気に浮かれている自分もここに居たりして。

2007年11月7日水曜日

低学年のクラスで「一郎さんの牧場」なる歌を教えています。

一郎さんの牧場で 
イーアイ イーアイ オー
ほら鳴いてるのは (ここに動物の名前、例えば「犬」とか)
イーアイ イーアイ オー

ほら わんわんわん
ほら わんわんわん
あっちも こっちも どこでも わんわん
イーアイ イーアイ オー


本場のアメリカでは牧場主の名前は「一郎さん」じゃなくて「マクドナルドさん」です。マクドナルドだと語呂が悪いんで「一郎」におちついたのかな。牧場にいそうな動物の名前をどんどん入れ替えながら歌うんですが、歌うついでにちょっとばかり振り付けなんかも混ぜるとおもしろい。例えば「犬」なら吠えるしぐさとか、「鶏」なら羽をパタパタしたりとか。順番に歌っていくうちに「羊」の番になって難問に当りました。そういえば羊のマネってどうするんだろう?


困ったときは取り合えずきいてみる。一年生に「羊」の振り付けはどうしようか?ときいてみると、Dちゃんが腕を体の前でジタバタさせながら「バァーバァー」(アメリカで羊はバァーと鳴きます)いいました。そういえば、とある神戸の教会の牧師が、羊が窪みには嵌ってひっくり返るとあんな感じでジタバタしながら鳴くんだみたいな事を言ってったっけな。そんでもって羊飼いがやってきて一匹ずつてで起こしてあげるんだっけ。というわけで、Dちゃんのアイディアに決定。もちろん、一年生にはこのアイディアは大ヒット。「羊」の番になると皆で床にひっくり返って歌っています。問題は「羊」が終っても誰も起き上がりたがらない事。僕が行くまでみんな手足をジタバタジタバタ。仕方がないので僕がマクドナルドさんしかり、羊飼いの一郎さんになって一匹一匹起こしてあげないといけません。

更新

久しぶりの更新です。

成績終りました。実は先週の水曜日になんとか全て終了させました。新しいシステムは結局不具合が解消されず終い。散々試した挙句に、去年のやり方にもどることに、、、、、って学校のコンピューターが新しくなったからそんな簡単に「去年と同じ」なんてできないんですけど。要するに、非常にめんどかった。っていうか非常に疲れました。終末なんかあった気がしなかったし。


バレーボールは辛負(辛勝ではなく負けるです)。セット数1-2。いずれのセットも二点差というきわどい勝負。今年の地区戦の最後の相手校はHealy。毎年決勝であたるんだよね、この学校とは。今年で四年目ですが、Healyとはこれで二勝二敗。


昨日から2nd Quarterが始まり、やっとノーマルな日々に。あさっては通知表の受け渡しと面談で授業はナシ。来週の月曜日がVeteran'sDayで休暇なのでやっとこさ休めそう。

2007年10月19日金曜日

さてさて、来週の予定は

シカゴ公立学校にもコンピューターシステム化の波がやってきました。今年から成績が全てオンラインで処理されるため、今日は先生全員が成績処理ソフトのオリエンテーションに参加。ところがどっこいシステムの構築が甘いのか、サーバーとの相性が悪いのか、ちっともうまくいきません。問題だらけのシステムを平気で使わせる神経を疑います。これで成績がきちんと出せなかったら誰が責任をとってくれるんでしょうか?


成績処理と同時進行で来週はバレーボールの地区大会。今年はどこまでいけるでしょう?火曜日の試合に勝てれば地域戦です。去年は地域戦で負けました。練習をしている姿をみている限り、九月からバレーボールを始めたわりには良いチームです。なんていうのかな、ウチの学校って生徒の行儀がいい代わりにハングリー精神に欠けるというか、闘争心がイマイチなんですよね。つまり本番に弱い。まぁそれでも頑張って練習をしたんでどこまでいけるか楽しみです。

2007年10月15日月曜日

気が付けば

気が付けば、いつの間にやら七週目。そろそろ期末テストの事も考えにゃ などど思っていた矢先、「来週に期末テストをするように。」と校長からのお達し。あれれ、四学期制の僕らの学校じゃ、一学期あたり十週間だから、期末は九週目のハズなんだけどなぁ。とてもじゃないけど、もう一週間ないとカリキュラムをこなせそうにないんですけど。


気が付けば、バレーボールのシーズンもほぼ終了。今年もコーチをやってますが、今年のチームはなかなか良い感じに仕上がってます。来週に地区戦の決勝があって、それに勝てば再来週はシカゴ市のトーナメントかな。


気が付けば、明日は三年生の保護者会。ウチの学校じゃ日本語クラスを含めた全ての外国語のクラスで三年生から読み書きを教え始めるんで、その変化について親を集めて説明会をします。なんかもう少し先に予定してたような気がするんですけど、予定表を見たら明日でした。


気が付けば、もう11:30、、、、、、、あら?いつの間にやら今日も終わりです。夕食を食べた記憶が曖昧なのは気のせいです。

2007年10月8日月曜日

インターセプト

今日はColumbus Dayで学校は休校。働いていらっしゃる世の皆様を横目で眺めつつ、自分はインドに行くつもりでアメリカ大陸にたどり着いたかのイタリア人に感謝したいと思います。一昨日まで彼はスペイン人かポルトガル人だとばっかり思ってました。



本題はここから
いつも元気な四年生。生徒数も最大の15名。クラスサイズが平均10-12名なんで15人だとちょっと多いなぁと感じます。これで最多数なんて40人学級をもっている他の先生からはなんて贅沢なという声が聞こえてきそうですね。

そしてこの子達は僕が最初から教えている子供達。つまり前任のJ先生が一度も教えていません。つまりオカムラ色の一色のみ。これが何を意味するのかは解りませんが、一つ言える事は彼らのエネルギーレベルの高さ。他の学年とはパワーが違います。Brain Powerも強いけれど、非常に個性の強い子供が集まっています。とにかく発言したくてしょうがない。女の子に元気なのが集まっていて男の子がおされ気味。質問には我先に争って答えようとするし、黒板に答えを書く時なんか熾烈な指名競争が展開されます。

両手を振ってアピールするDちゃんとNちゃん。
手を上げながら立ち上がるMちゃん。
「せんせーい!」と熱い声援を送りながら手を上げるJちゃん。ちなみに自分が指名されないとこれ見よがしにほっぺたを膨らませます。
答えがわかると手を上げながら足をバタバタさせるMちゃん。
自分が当てられるとまず「くくくっ」と笑いをかみ殺してから答えるAちゃん。
手だけでは物足らず、ノートやら鉛筆を使って高さを確保するGちゃん。

とっても個性豊かでハイメンテ(High Maintenance)なお嬢様方が勢ぞろいでオカムラ先生は振り回され気味。まぁ教師として贅沢な悩みではあるのですが。

そんな四年生の授業中。僕が誰にまだ当てていないか考えいて、「ああ、そうそう今日はまだS君にあててなかったけ、それじゃぁこの質問はS君。」と言いながら彼の方へ向きつつ指を差した瞬間、S君の横に座っているMちゃんがガバーーーーとダイブ。サッカーのキーパーさながらの勢いでS君の机の上に自分の体を横たえつつ"Answer is Social Studies!"(←勉強しているテーマは学校の教科について)僕の放った質問をがっちりキャッチ。



いくらウズウズしていても人の分まで横取りしちゃぁダメだよね。本当なら注意するところだけど、面白すぎて笑っちゃいました。だからいつも四年生はハイテンションで授業するハメに、、、






先週当たりから気候も緩やかになり、気温の低下と共に彼女らも少しずつ落ち着き始めました。夏休みが終ってからの一ヶ月もの間、あのハイテンションを毎日キープし続けたとっても元気なお子様達です。あぁハロウィンが恐ろしい。

2007年10月7日日曜日

子供の成長

J君とはKindergartenのころかの付き合い。今年で5年目になります。よく言えば「のんびりやさん」悪く言えば「ボーっとしてる。」授業中に天井を眺めていたり(窓ならまだ理解できるけど、彼の場合は天井でした)僕が質問しても不思議そうな表情で見つめかえしてきたり(見つめてないで答えてほしいなー)大丈夫かなぁと毎年心配しながら見ていましたが、今年から随分とハキハキしはじめました。宿題は毎回やってくるし、授業中の質問にも手を挙げて答える。夏休みの間にスイッチが入ったのでしょうか?


同じく今年で五年目の付き合いになるSちゃん。時々やることが幼くて少々心配しています。そういえば彼女、僕が教え始めた当初は椅子に座ってた時があまりなかったです。頻繁に机の下で授業を受けていました。椅子に座らせても気が散って全然集中できない。色鉛筆や消しゴムで「お店」を開業して遊び始める。ところが机の下だと授業を聞いている不思議な女の子でした。ようやく机に付き始めた一年生の中ごろ、彼女はセーターやトレーナーをクルリと頭の上にまいてターバンみたいにしていました。どうして頭に服を巻きつけているのかは敢えてスルーしてそのまま授業をしていました。本人もそれが当然のことのようにしていて、通りすがりに頭に巻いた服を「ポフポフ」と撫でると、「にぱっ」っと笑っていたのを覚えています。そのSちゃんも今年で五年生。まだチョット幼い部分が残っているけど、今はきちっと机について勉強しているし、ちゃんとコミュニケーションだって取れてる。最近はちょいとばっかりオシャレに目覚めて女物のバッグなんかも持参しています。(きっと中には手鏡やら櫛が入っているんでしょう。もちろん授業中には触れない約束です)


子供って大人の都合とは全く関係なくその子のペースで成長する時に成長するんですね。

2007年10月5日金曜日

教室の写真





今年は教室の机の配置をかえました。机の数は全部で15脚+1脚。最後の16脚目は黒板に近接した「特等席」です。三番目の写真の右端に写っているのがその机。今回の配置の一番の特徴はなんといっても中央のスペース。これは多目的スペースとして活用します。ステージとして発表するためにつかったり、生徒を座らせて本を読んだり、音楽にあわせて歌って踊ったり、使い勝手は上々。中学年から高学年は、僕が中央を歩き回りながら授業をするので、全ての生徒に目が届きやすいですし、前に座っている人間が居ないので背後に隠れることができません。始まって5週間ですが、なかなか気に入ってます。

褒めることの難しさ

できの悪い子供ほど上手にできた時は褒めてあげなくちゃいけない。頻繁に頭にくるような事をしている生徒や、全然勉強しない生徒ほど、上手にできた時に「良くできたね」と言ってもらう必要がある。でもね、日頃の負の印象が強ければ強いほど彼らの「良い」部分を発見するのが難しくなる。

教師になって五年目、過去四年間ろくに宿題をしたためしがなく、勉強もほとんどやってこないSちゃんがいます。今年で七年生。今年こそとフレッシュスタートを期待していたのですが、やっぱり同じパターン。宿題はやらない。小テストの勉強はちっともしてこない。ノートは取らない。「できない」要素がてんこ盛り。

一昨日、授業の終わりに社会科の先生をしているB先生が僕のクラスにやってきて、Sちゃんの肩を抱えながら、Sちゃんがいかに今日の社会科の授業でよく頑張っていたかをいいました。それを聞いた時の僕の反応は「じゃぁ何で日本語で同じことができないの?」というコメントでした。

今になって思えば、あれは完全に僕の失敗。過去四年間の「怠け者」の印象が強すぎて「良くできたね」の一言が素直に言えず、日頃のフラストレーションからくる不満を優先させました。別に自分の受け持つクラスじゃなくてもいいんです。ここぞというときに褒めそこなうと次がいつ来るか解らないから。もう一つ言えば、あれは日本語のクラスで苦労しているSちゃんへの配慮で、B先生がわざわざ僕のクラスに来て彼女を褒めたんです。そのB先生の配慮に全く気づかなかった自分の浅慮が悔やまれます。

2007年10月2日火曜日

壁にぶつかりました

Field Trip先での出来事
文楽の観賞を終えた後、トイレに行きたいとA君とS君。しばらくして帰ってきたらS君が唇から血を流して、少し涙目。どうしたのかときくと「あるいていたら壁にぶつかった」という返事。

あのね、そんな簡単に人間は歩いていて壁に血が出るような勢いでぶち当たりません。もう一度きいても、「壁に当った」の一点張り。まぁ本当のことを言うつもりはないようだし、帰る時間も差し迫っていたので、とりあえず全員をバスに乗せる。

バスの中で隣の席に座っているA君とS君。なにやら二人で話し込んでいるので二人の間に割って入る。A君とS君を別々の離れた席に座らせた後、血を流していたS君に、「んじゃ、もう一度説明して」と再度説明を求める。「壁にぶつかった」とまた言うので「じゃあ、どこの壁にどうやってぶつか」と聞くとポツポツと話し始めるS君。一通り聞いた後で、今度はA君。「もう一度説明して」というとA君もどのようにしてS君が壁にぶつかったかを話すけど、話が噛みあわない。

彼らが自分達で墓穴を掘ったので今度は「壁にぶつかったのはウソってわかったから、ちゃんと説明しなさい」と一押し。さて、ここにきてようやく二人とも"We were just messing around”「ちょっとふざけていただけだから」と話し始める。何がどう「ちょっとふざけた」のかをきくと、これもまた二人の間で話がかみ合わない。二人の説明に矛盾点があることを伝えつつ(でも何がどう矛盾しているのかは教えない)説明のやり直しををすること15分、バスが学校に着く前に二人の話が噛み合い始めて事件の全容がわかりました。

早い話がトイレで喧嘩の真似事をしていて、A君の拳がS君の唇に当たった結果、S君の唇が割れたということ。トイレから帰ってきた直後の様子を見る限り、本当に喧嘩をしていた様子はないので、まぁこんなところかと。


しっかしねぇ、顔を見た瞬間に「あ、この子ウソをついてる」って解るんだけど、中学生ぐらいになるとウソがばれるように事を運ぶのに少々時間がかかるんです。

2007年10月1日月曜日

マーフィーの法則

1歯が痛い。金曜日の午後に矯正中のワイヤーを締め直したが、強く締めたせいか、頭痛がする。歯を磨いたり、物を噛むと痛い。メシが食べられない。

2日本へ生徒を連れて行く計画をしているが、参加する予定のはずの生徒とその親が料金を払わない。親はシェパローンとして付き添いで行くよていなので、これ以上人数がへると計画そのものが頓挫する。今年の夏に実費で京都まで下見に行ってきたのに。

3ある生徒の親がうるさい。というかウザッタイ。1ページのレポートで、どのようにして自分の息子を僕が「助けるべきか」を提出してきた。週二回、朝のTutoring、月曜日の昼食のTutoring,さらに宿題をやらない七年生たちのせいでただでさえ休みのない状態なのに、そこに自分の息子を朝にTutorするべきと言い切られた。

4明日のField Tripで付き添いで行くはずの親がドタキャン。今さっき夜の8:45に電話があって「明日無理です。」だそうです。自分達で色々他の家族を当ってくれたらしいけど、どこもダメ。

5明日のField Tripの件でもう一つ。もう一人の付き添いの親と連絡が取れない。自宅の電話番号に掛けてもDisconnected。本人から直接メモしてもらった番号もダメ。先週、職場の留守電にメッセージを残したけど、返事なし。明日来なかったらアウト。Field Trip自体がキャンセルになる。

6家のPCの外付けのハードがぶっ飛んだ。500GBで500ドルしたのに一年もしないうちに壊れる。様々なデータと共にガンダムの全集もアクセス不能に。




今日はさっさと不貞寝しよ

明日の朝、早起きしてやれることからやります

2007年9月30日日曜日

野口秀雄

金曜日の授業でR君が日本の千円札を持ってきました。なんでもお父さんが職場の友人からもらったそうです。早速クラスのみんでShow and Tell。大きさも色も違うし、何よりも日本のお札には大統領ないし総理大臣の顔は印刷されていません。透かし絵をみたり、隅に極小サイズで印刷されている字を読んだりしているうちにD君がポツリ。

Is this guy an English man?
この人(野口秀世を指しながら)イギリス人?

えっ?ちがうよ。日本人だよ。どうしてそう思うのときいてみると

Because he has a fluffy hair and mustache.
髪の毛がテンパでちょび髭があるから

常連

宿題をやってこない常連さんがいます。七年生のS君とSちゃん。宿題をやってこないんで成績は下がる一方。一昨年当たりからDとかFがつきはじめました。それでも全然やってきません。仕方がないのでRecess(休み時間)は僕の教室で忘れた宿題をすることに。友達と遊ばずに僕の教室でひたすら宿題。普通だったら自分達だけ休み時間がなくなるのに耐え切れずに一晩で溜まっている宿題を片付けてくるんですが、この二人は筋金入りの怠け者。一週間毎日かかさずに休み時間に僕の教室でチマチマと宿題をやっています。そんなに休み時間を返上してまで僕のクラスで宿題をしたい理由がさっぱりわかりません。しかも、忘れていた宿題を一つ終らせても、その日の宿題をやってこないので、結局また次の日も休み時間を返上することに。いい加減僕のほうも疲れてきました。

そもそも、彼らの休み時間は僕の昼休みの時間帯と重なっています。この時間は昼食を食べて、午後の授業の準備をするとても貴重な時間。特に午後にはおマセでチョット早めの反抗期の二年生、シカゴ猿軍団の一年生、泣き叫んでばかりで聞分けのない幼稚園生、こういった強烈な面子のオンパレード。エスプレッソの一杯でも引っ掛けてカフェインでちょっとばかり逝っとく必要があります。しかしS君とSちゃんが毎日やってくるために、気が休まらないし、コーヒーを煎れに行く時間もないし。こんな持久戦になるとは、、、、、、、まったくの誤算です。
"You have been coming to my room every single recess,instead of playing with your classmates. You must love me so much."
「毎日毎日、休み時間の度に友達と遊ぶ代わりに僕の部屋で宿題をしているけど、それって僕のことが好きで好きでしょうがないんでしょう?」って昨日言ってみました。これだけ言われたら恥ずかしくて週末の内に残りの宿題を全部終らせてくるでしょう、、、、、たぶん。

AA

スターバックスでコーヒーを飲みながら仕事をしていると電話で怒鳴っている人がいました。良く見るとなかなか美人。小奇麗な格好をしているけど、何をもめているんでしょう?美男美女ってもてるかわりに、そっち方面の苦労も多いんだろうなーなんて考えていると、、、、

"OKOK,I will go to AA! I just cannot belive you are keep insisting everyday!"
「もういいかげんにしてよ。AAに行くっていってるでしょ。毎日毎日いい加減にしてよ!」

すごい剣幕でまくしたててます。まぁ電話の相手が誰なのかわかりませんが、たぶん彼女のことを思って言ってるんでしょう。それにしてもAA(Alchohole Anonymous)ってことはあの人はアルコール依存症ということになります。そーいえばウチの近所のこのスターバックスって飲み屋が集まってる通りにあるんですよね。

2007年9月28日金曜日

泣いてもダメ

幼い子供達は授業の大半がBehaviorManagementです。この年齢だと先生の話(指示)を聞けるようになることも大事。ここでBehavior Managementの写真が使いながら授業を進めていきます。(五月十八日を参照してください)


新学期が始まって4週間、Kindergartenの子供達もそろそろクラスにも慣れてきて、歌ったり絵本を読んだりするほかに、実際に机に向かって作業をしてみました。課題はチューリップの歌で覚えた三色のチューリップの絵に色を塗ること。赤、白、黄色、の三色ですが、白は紙の色が元々白いためそのまま、実際に色を塗る場所は赤と黄色の花の部分と茎と葉っぱの緑。


KindergartenのP君は挫折に弱いというか、打たれ弱いというか、まぁたんに泣き虫といってしまえばそれで終わりなんですが、とにかくすぐに泣く。しかも泣いて自分の要求を通そうとする少々困り者。今日の授業で早速僕の話を聞かずに勝手に色をぬりはじめました。もちろん、ぼくはP君に自分の写真を外すようにいいます。そうするとP君は写真を外した後、うぎゃーと泣き始め、しばらく泣き続けた後"I am sorry, OK!"と泣き叫びます。謝っているんだから、写真を元に戻せといわんばかり。これではダメ。「話を聞いて、指示の通りに作業をする」ことが写真をもどす条件なので、泣いて喚いて、"I'm sorry."と言われた所でだめです。


「そのチューリップを黄色のクレヨンで色づけしなきゃだめだよ」って言ってもP君は全く応じません。ただひたすら「写真をもどして」と言い続けます。話は平行線のまま、授業も進めなければいけないので彼にはそのまま泣き続けてもらうことにして、残りの作業を他の子供達と進めます。授業時間も終わり、結局P君の写真はそのまま外されたまま。まぁ仕方ないです。チューリップの絵を黄色で塗ればいいだけなのに、P君はひたすら泣き続けるのみ。僕も何度か説明したけれどそのたびに"Just put my picture back!"と泣き叫ぶことの繰り返し。だんだん口調が荒っぽくなっているのは気のせいでしょうか?家ではこの勢いで母親と交渉して自分の言い分を通しているんじゃないかなぁと思いつつ、しかしオカムラ先生は動じません。さぁ今日の授業はこれでおしまい。終業時間になれば生徒はクラス担任の先生に連れられて自分の教室に帰らなければなりません。


P君が只者ではないのは、ここで自分の教室に帰ることを拒否。クラスメートが担任の先生に連れられて戻り始めても断固として日本語クラスに居座り続けます。要求はもちろん自分の写真を元に戻すこと。担任のA先生が日本語クラスのなかにやってきて、P君のに「さあ帰るわよ」といって手を差し伸べたら、椅子から滑り降りて逃げ出しました。教卓の下に隠れて日本語クラスから出ることを断固拒否します。A先生が教卓の横に歩いてくるとそこから這い出して、今度は教室の隅に逃げます。A先生と追いかけっこが始まると思いきや、A先生はハイヒールを履いていました。まったく、ハイヒールなんぞ履いていたら逃げる生徒をどうやって捕獲するんでしょう?というわけでオカムラ先生が参戦。開始5秒でP君捕獲。五歳の知恵では教室の障害物を活かしきることができなかったようです。(実はこういうの結構好きです。)



泣き喚くP君を連れ出して、オフィスに連れて行きます。「自分で歩くか、僕に運ばれるか、どっちがいい。」ときくとP君はしぶしぶ「自分で歩く。」といいます。でも、オフィスを目の前にしてまた泣き始めます。騒ぎを聞きつけて校長が参上。今度は僕と校長とP君の三人で音楽室で(オフィスはどうしても嫌だというので)話をします。


ようやく落ち着いて話が聞けるようになっても"I want my picutre back"という要求の撤回はしないP君。「指示通りに作業をするまで、写真は外れたままだよ。」といってもなかなか理解しません。とにかくもう一度教室に帰ってチューリップに色をつけることに。すでに始まっていた一年生の授業をしながらPを隅っこの席に座らせて彼に色をぬらせます。色を塗れたら写真を戻させてあげて、これでようやく終了。写真さえ元に戻ればもう笑顔のP君。ゲンキンなやつだなぁ。

2007年9月24日月曜日

バナナチップス

今年の一年生は幼い。特に男の子。6人中5人がKindergartenよりも躾が悪い。去年はここまでひどくなかったに、夏休みが開けたら悪化してました。

まず、座ってられない。椅子の上に立つ。机の下に隠れる。床の上で転がる。引っ張る、突っつく、変な顔をつくって俺の意見を求める「見て見て、この顔おもしろい?」って。結構おもしろかったりするんだなーこれが。でも笑っちゃいけないから真剣な顔をして「やめなさい」っていわなきゃいけない。僕が笑ったら最後、クラス全員で変顔選手権になるし


授業はあきらめて、クラス皆で変顔大会でもしようかっていう苦労話を母(元幼稚園の先生)に話したら、
それじゃまるでサルね。動物園みたいじゃない、あなたのクラス。そういう子供達にはとりあえず飴と鞭ね。まぁ鞭は問題だから飴から試してみたら?」


何気に結構強烈な事を言ってますよ、お母様。何事もなかったように人様の子供をサル呼ばわりです。
まぁ、見れば見るほど「ああ、言われて見ればありゃ確かに人間よりサルっぽいや」って思えてくるし。そんでもって、実際のアドバイスの「飴」の件ですけど、何を与えればいいんでしょうか?

取り合えずバナナ当たりが順当かと思えるのでTrader Joe(スーパーマーケット)でバナナチップスなるドライフルーツを購入。ご褒美にこれあげるよって言ったらこれが効果抜群。こんなにあっさり買収されるなよって言いたくなるくらい簡単にいきました。

さすが!伊達に幼稚園で先生をしていたわけじゃないんですね。すごいや母さん、見直したよ。














そういえば、自分も幼い頃に食べ物で買収されていたような気が、、、

反抗期

二年生のHちゃん。前回の「アホらしい」発言に続き、またやってくれました。最近ちょっと早めの反抗期を迎えているらしく、チョイワルっぽさが目立ちます。

″All right. Today, we will review Hiragana and Katakana letters."
″Nooooo. That's so boring. I don't wanna do it."
それじゃ、今日はひらがなとカタカナの復習をするよ。
ええーそんなのつまんなーい。やりたくないよー。



さっそく強烈な切り返しを放ってきました。二年生にして「やりたくない」発言です。まぁここは落ち着いて対応。怒ってはいけません。何事も無かったように説明を始めます。

″I am going to pair you up. Once you are paired with your classmate, pick up a white board and a marker. Then, sit down and wait for my instructions."
今からペアにするから、パートナーが決まった人からホワイトボードと水生ペンを取りに来て。そうしたら、席に戻って指示を待つように。



順々に子供達をペアにしながら用意を始めます。ここでHちゃんを思いっきりシカト。無視です。するとHちゃんは「あれ、私は?」という表情。そこで反撃。
″You said you don't want to do it. So you are going to sit out for this activity."
やりたくないって言ったのは自分でしょ?じゃ、あなたはそこで座って見てなさい。


Hちゃんを座らせつつ、アクティビティーの準備。今回はクイズ形式で文字の復習です。僕の出題する問題をペアで考えながら答えをホワイトボードに水生ペンで書き、正解したペアにはポイントを加算。合計ポイントが10以上で星のシールを贈呈。(シールで喜ぶあたりがまだ可愛い)


さて、クイズゲーム開始から5分もするとHちゃんは自分の置かれた状況が理解し始めます。「ああ、自分は今、Time Outなんでゲームに参加できないんだ」と。ここでHちゃんは、顔を伏せてシクシク泣き始めます。女の子の涙にグッとくるものがありますが、ここで甘やかすと良くない。授業が終った後で一対一で話します。
″It is not about what you want or don't wnat. It is about what you have to do."
クラスは自分が何がしたくて何がしたくないってことじゃないよ。やらなきゃいけないことをすることがクラスだから。




さてさて、Hちゃんはまだ7歳。この子が13歳になったらいったいどうなることやら。今のうちに躾ておかないとね。それにしても、女の子の涙って強烈ですね。あれを見ると理屈抜きで自分がとんでもない悪人に思えてくる。

2007年9月16日日曜日

アホらしくてやってらんない

鬼のパンツは良いパンツ つよいぞー つよいぞー
虎の毛皮でできている  つよいぞー つよいぞー

五年はいても破れない つよいぞー つよいぞー
十年はいても破れない つよいぞー つよいぞー

はこう はこう 鬼のパンツ はこう はこう 鬼のパンツ
あなたも 私も あなたも 私も 
みんなではこう 鬼のパンツ!



Kindergarten、一年生、二年生の三つの学年でこの「鬼のパンツ」を歌います。もちろん振り付けもありますよ。子供たちはおおはしゃぎ。色々な日本語の歌を歌いますが、数ある歌の中で「鬼のパンツ」は間違いなくヒット曲。

ところが先週の水曜日、二年生のHちゃんが一言。
″Girls decided not to sing anymore."

もう歌は歌いませんとな?引退宣言ですよ。少々おマセな女の子が多いとは思っていましたが、知らない間に投票でもしたんでしょうか?「女の子全員、もう歌わない」と宣言されました。まぁ実際の所、言いだしっぺのHちゃんに賛同して、残りの女の子全員が歌うことを拒否。それにつられてC君までじゃあ僕もなんて言い出す始末。


二年生で「卒業」されたんじゃちょっと早すぎる。とりあえずドサクサにまぎれて歌わない宣言をしたC君には「ふーん、そうかい、C君は女の子だったんだねー」と一言。
″No, I am not!."とC君
″Then, join the rest of the boys singing."こっちはこれで決着。

そんでもってHちゃんには取り合えず「どうして?」ときいてみる。
そうしたら
″It's too silly. We are too old for this."
振り付けがアホらしいとな!?そんじゃ28歳で踊っているおれはなに。7歳児にそこまで言われるとは。
まぁ確かに。冷静にツッコミをするならそういことになるかもね。去年の二年生はみんな大好きだったんだけどなー。まだ二年生だし、もう少し子供でいてほしいなぁ。

2007年9月15日土曜日

教権

小学校の教師って、ある意味自分の教室では絶対的な権力を持っています。子供相手に「権力」だなんて大人気ないなんて思われるかもしれませんが、イチイチ生徒に「何がしたい」なんてきいていたら埒があかないし。だいたい子供のやりたい事の中に勉強が含まれているわけないし。四の五の言わずに宿題しろよぐらいの勢いは決して間違いじゃないかと。

”Why do we have to do homework?”
”Because I said so."
というわけで、この手の一見ジャイアンみたいな発言も実は当然の義務を課せているのであって、決して横暴じゃありません。


やり方は先生個人で色々ありますが、結局のところ我々教師は教育委員会から与えられた「教権」を行使してクラス運営をするわけです。もちろん「生徒の自主性」は尊重してますよ。例えば、七年生と八年生は座る席が自由にしてあります。つまり、指定された座席ではなく好きな机に座ってよい。友達と隣同士で座りたければそれも可能。孤独がよければそれもOK。ただし、この自由席において私語や内職といった問題が起きれば教権が発動され、生徒は指定の席に着き(黒板から5cmの特等席)、以後その生徒の自由席はなくなります。席を選ぶ権利と、座った席で勉強に取り組む義務。バランスとは良く言ったものでこのコインの表裏のような権利と義務の両立が中学生のクラス運営では効果的。


これが小学生になると違ってくる。まぁぶっちゃけ「その気にさせる」のがポイントかと。例えば単語の書き取りの宿題で、一単語あたり10回書いてくるのが宿題のなら、

「じゃぁ、先生とジャンケンをして勝ったら10回でいいよ。負けたら12回ね。」と

これなら僕が勝っても負けても当初の予定の10回の書き取りは宿題として出され、生徒は自分達にあたかも宿題の量が減るチャンスが与えられたような気になる。ついでに言えば宿題を出されてゲンナリしている生徒達のダウンな雰囲気も教師対生徒のジャンケンで盛り上がるし。このカラクリに気が付いたウチの生徒はまだいません。あっはっはっはっ

2007年9月5日水曜日

初日

今日はKindergartenerの初日の授業。五歳っていえば本当にちっちゃい。今年の新入生は8人。どんな子達が来るのかと思いきや、

教室に入ってくるなり泣き出すE君。あらら、挨拶もそこそこに早速号泣。「どうしたの?」と聞いてみると「おかあさーん!」
ああ、やっぱり

「お母さんは学校が終れば会えるよ。」って言っても無駄。とにかく「今」会いたいそうで。でもねぇ、お昼を食べたばかりだからまだ3時間はあるし。とりあえずそこの椅子に座ってなさい。といって自分の横の椅子に座らせる。ゲームをしても、絵本を読んでも効果ナシ。近くで自分のクラスメートが楽しい事をしているので、多少は気にはなってるみたいだけど、一度母親が恋しくなると、猛烈に家に帰りたくなるらしく、どうしても泣きやめない。そして、これがシクシクっだらまだいいんだけど、

えぐっえぐぅぅぅぅうわああぁぁぁんんん、、、、いぐずずっずずずずずっず、、、

泣き止もうとする努力も見受けられるし、頑張ってはいるんだけど、僕が声を掛けると「ういいいいぃぃぃんん!」と再点火。結構辛そうなんで「お母さんは必ず迎えに来てくれるから、大丈夫。もう半分以上おわったし、もうちょっとだよ。」って言ってみても、やっぱりだめ。その時、ふと横のほうから鼻水をすする音が。振り向くと涙を目に一杯ためたAちゃん。


      ぅっ
まずい、伝染り始めた

  
もらい泣きするんですよね、この年頃の子供達って。早くなんとかしないとクラス全員で泣きだすことに。こういう時はオフィスから助けに来てもらうしかない。インターカムで連絡をしてから三分、現れたのはアシスタントをしているJさん。ちょうどよかった。E君をちょっとの間だけ連れ出して校内を散歩でもしてきてって頼もうと思った矢先、、、、、、

"OHhhh!You miss your Mom!" ←いかにもな表情とジェスチャーで

ああああああ、それだけはダメ!地雷おもいっきり踏んでるから

「お母さんが恋しい」という言葉を聴いた瞬間、Aちゃんの涙腺堤防決壊。

2007年9月2日日曜日

にがい

夏休みの思い出
山手線内で乗り合わせた中学生達の会話から

試供品のお茶を飲みながら口々に
「うわぁ、なにこれ!にがー!」
「本当、にっがーい!」



ビックリしたー。公共の場で大きな声で言うんですもの。

んじゃ、今のをローマ字表記でどうぞ

Uwaaa! Nani kore Nigaaaaa!
Honto Niggaaaai




あはっ☆ シカゴの地下鉄じゃなくてよかったね

2007年8月31日金曜日

新クラス

さて、ついに来週から授業が始まります。それに先駆けて教室の準備やら職員会議やらで今週は忙しく働いてました。「ついに」だなて久しぶりに出勤している事をさもエラそうに書いていますが、これは夏も毎日働いている皆様への当てつけではなくて、夏休みが終るという物寂しい気分から来るものです。決してイヤミじゃありませんよー。

新学期から校長が変わり、新しいリーダーシップの元で自分の職場がどう変化していくのか、少々不安ですが、期待も高まります。


そんな出勤第一日

「中国語が2クラスに増えるらしいよ」


えええええええ、去年新しくできたばっかりなのに、もう二クラスなの!?日本語なんて今年で15年目、教師だって俺で三代目なのに、クラスが増えるどころか希望者が減ってきてるし。なんですかこの差は。いくら中国の発展が素晴らしいからといって、こんなあからさまに差をつけていいの?そもそも原則として一言語一クラスだと思っていたんですけど。他のフランス語、イタリア語、スペイン語だって一クラスのままだしね。中国語だけ特別なんでしょうか。





ところがどっこい来週から授業が始まるというのに、二人目の中国語の先生はまだ学校にいらっしゃいません。校長自らガセネタをばら撒くはずはないから、なにかトラブルでもあるんでしょうか?





月曜日はLabor Dayで休日なんですけど、校長に休日出勤を真顔で勧められました。

シカゴに帰ってきたなぁ

楽しかった日本からシカゴに帰ってきてすでに一週間。自分のアパートのドアを開けて最初に見たものが「部屋」というより「巣」に近い状態だったことに素直に凹みます。留守の間に働いてくれる小人さんとかいないんでしょうか。

しかし時差ボケきついっスね。昔は2,3日でなんとかなったのに。とにかく夕方5時ごろが猛烈に眠い。眠気に負けたらダメなんだけど、布団とちがってベットて24/7(最近おぼえた英語の表現で、二十四時間七日間という意味)、ふらふらっと近づいて、気が付いたらバタンきゅう。起きたら深夜2時、、、、、、、、こんなことの繰り返しで全然リズムがもどりません。



シカゴに戻ってから一週間、ここが日本と違うことを強く痛感する瞬間が二つほど。


「金くれ!」
近所のドーナッツ屋の前にたむろして、ドアを開けてくれるホームレスのおっちゃん。日本のホームレスってこんなに積極的じゃないよね。にしてもドアを開けたぐらいの労働で金銭をくれってのもねぇ。


ゴミは分別しません
大学時代の友達のAさんとも話したんだけど、「日本人があんなに頑張ってるのに、アメリカ人って本当に何もしないよね。」ウチの近所じゃ空き缶の回収はおろか、可燃と不燃はおろか、ビン、カン、ペットボトル、全部まとめてスーパーのビニール袋に突っ込んで捨ててますよ。日本人の努力をあざ笑うかのようなこの行為。いいのか、これで?いいわけないよな、絶対。






ちなみに、日本に帰って来た時に「日本」を痛感するのは湿気、天井の低さ、そして会う度に言われる「また太ったね」の一言。

2007年8月13日月曜日

毛色が違う

日本帰国二日後、自宅にインターネットに接続できる環境がないので、市役所のパソコン利用サービスを活用することにしました。そんでもって市役所に行く途中、駅前の交番の前を通り過ぎるときに勤務中のお巡りさん呼び止められました。

「はい、あなた。ちょっと止まって下さい。」
なんだろう、と思っていると
「その自転車、盗難車ですか?」
すっごいストレートにきいてきました。
はい?!とか思っているうちにもう一人が背後に回ってしっかり退路をガードしてるし。
一人が自転車の登録番号をデータベースで調べれいる間、ぼくはもう一人に質問されます、
「名前と住所は?今までに職質されたことある?」
いや、もう完全に疑われてますね。そういえば、高校生のときに何度か止められたことはあったけど、まさかこの歳で疑われるとは。

自転車は父親のだし、もちろん問題はなかったんですが、帰国早々にこれですよ。ちなみに、その時の服装は一月前にGAPで買ったジーンズとTシャツ。あれぇ、おっかしいなー。シカゴじゃこれ普通なんだけど。

なんだかもう、日本人に見られなくなっているらしいです。

2007年8月5日日曜日

誰かできます?

The Escape Game

できません。紙切れの意味が解らん。だれかできる人いますか?

チャレンジしてみてください。
http://lqgame.com/index.html





配線を切ってみて何度爆死したことやら、、、、、、

2007年7月23日月曜日

スコット

随分前からですが、僕の家には「スコット オカムラ」あての電話が掛かってきます。同姓だけど、ファーストネームはスコット、、、、、それにしてもスコットって誰?ちなみにシカゴの電話帳にはそんな人は居ません。

夏休みに入ってからスコットに掛かってくる電話のほうが本人よりも多くなりました。といっても家族や友達は携帯電話の方に掛けてくるので、自宅の電話は専ら「もしもし、スコット オカムラさんいらっしゃいます?」です。まぁ、電話の初っ端でフルネームで人を探しているあたり、完全にテレマーケットですけどね。

そんでもって、ここ数週間で「スコット オカムラ」宛てに電話をしてきたチョット気になる人たちを紹介。


1 クレジットカードの借金を一つにまとめてスッキリさせませんか?返済が楽になりますよ。

借金ありませんから。



2 NRA(ライフル協会)ですけど、憲法で保障された銃を持つ権利を剥奪しようとする銃規制賛成派は、我々の自由を脅かす連中です。是非とも一緒に銃を持つ権利のために戦おうではありませんか!

シカゴ市内では拳銃の所持は法律違反ですし、興味ありません。



3 離婚調停しますよ?

彼女すらいません。(電話越しに笑われました。しまいにはIt's OKとか言われるし) 



4 バイアグラ、お安くしときますよ?

Just in caseですって。ふざけんな!「念のため」ってなじゃそりゃ!そんなに心配なら俺のムスコに直接きいてみr








スコットってどんな人なんでしょうーね?

2007年7月20日金曜日

オークション

四月の話になりますが、親が主催したFund Rasingのオークションが催されました。親がボランティアで持ち寄った物をオークションに掛けて、売り上げが学校に寄付されれます。レストランのお食事券やスポーツクラブの優待券にはじまり、ワインやら、チーズの詰め合わせとか。生徒が美術のクラスで作った作品なんかもオークションに掛けられます。

とりあえず、自分も何かの形で参加しようと思ったんですが、自分にはオークションに出せそうなものなんぞ何もないし。まぁ、お金を寄付するのもアリだとは思ったんですけど、それじゃぁちょっと面白くないので「自分」を売ることにしました。

購入してくれた家族のお宅にお邪魔して、夕食を作ります。名づけて「Dinner with Sensei」


オークション当日、気になる自分の値段は$300。はい、300ドルで落札されました、俺。100ドルくらいだったら、気楽なんですけど300ドルも払ってもらうと、ちょっとプレッシャーです。



そんでもって一昨日、自分を落札してくれた家族のところで夕食を作ってきました。場所はなんとモデルキッチン。母親がモデルキッチンのショールームで仕事をしているのでその職場を使わせてもらいました。いやすごい、自分の家のガスコンロと流し台のキッチンに比べると月とスッポン、太陽とスリッパ。ハイテク、綺麗、使いやすい、カッコいい。全てが光輝いていました。っていうか自分の住んでいるワンルームのアパートよりもこのキッチンの方が広いっていうのはどういうことでしょう?



それではメニュー いってみましょう


青梗菜(ちんげんさい)の浅漬け
昆布ダシとゆずで


アスパラとスモークサーモン
レモンをぎゅっとね


水餃子
豚肉、キャベツ、玉ねぎ、であっさり。大蒜、生姜、韮は使いません
スープのダシは鶏ガラスープのさっぱりした中華風


焼き鳥
鶏ももとねぎま
梅味噌だれに紫蘇(しそ)をきざんで


焼き茄子
生姜醤油でこんがり


春雨サラダ
海老を蟹を加えてチョットばかり海鮮風


鮭のホイルやき
マッシュルーム、玉ねぎと一緒に包み焼き。白ワインとマギーブイヨンで味付け


ゆで豚
薄切りの豚の三枚肉をお湯でゆがいて、、、、、っていうかそれだけ
タレは醤油、砂糖、ゴマ油、豆板醤、XO醤、おろし大蒜、ネギ、ガラスープを適当に


蒸し鶏
生姜とネギを一緒に蒸して、ポン酢でいただきます。


飲み物は梅酒をパイナップルジュースで割ったり、焼酎割りなんかを適当に。っていうか飲み物まで気が回らない。



総評
青梗菜不評。食べなれてないのかな?「和風ダシ」の味になじめないのかも。
その他は全て好評でした。焼き鳥、鮭、豚肉、蒸し鶏なんかは特に受けが良かった。梅味噌の味は大丈夫みたい。
一番楽しかったのは生徒のA君と一緒に料理ができたこと。玉ねぎの皮をむいたり、海老の背腸を取り除いてもらったり、生姜をおろしてもらったり、雑用ばっかりやってもらったけど(自分がやった方が早い場合も)でも何かを一緒にやるってのは面白い。これで300ドル払ったかいがあったと思っていただければ、本望です。








最後に
御母様、あなたの偉大さが骨身に染みて理解できました。

2007年7月3日火曜日

名前

商品を輸出する際に、言葉の問題がおこる時があります。例えばカルピスのピスは英語で小便。そんな名前を商品名として堂々と表記した際にどんな反応があるのかは明白。そのためカルピスはアメリカではカルピコと名前を変えています。アメリカで商品を販売するなら、まぁここはとりあえず英語圏(場所によってはスペイン語だったり)ですので英訳に注意すればいいわけです。



前置きはこのくらいにして、本題にはいります。
韓国系列のスーパーマーケットで見かけたお菓子がこれ、、、、、




その名もカンチョー
まさかアメリカに輸出するのに、日本語の意味までは考えてなかったのでしょう。チョコレート菓子ってとろこが「もしかして狙ってる?!」と一瞬考えさせます。ちなみに作っているのはロッテ。まぁ、韓国での販売を念頭に置いた商品名だということでしょうか。









カンチョー とても美味しゅうございました。

2007年6月26日火曜日

2%

どこかで読んだんですけど、アメリカの全人口のうち2%がゲイなんだそうです。そういえば、ウチの学校の教師にもいますね。男と女が一名づつ。その内、女性教員の方はカナダで彼女と結婚式を挙げてました。男性教員の方はうっかりすると左耳にピアスをつけたまま出勤してきます。まぁ、二人とも自分がゲイである事を表に出して憚りません。


ゲイ教師が教壇に立つことを問題視する声もあります。保守的なクリスチャンは「ゲイに子供を教える資格はない」と。でもねぇ、別にこの先生達が「ゲイはいいよー。君達もゲイになったらいいさ。」なんて教えているわけじゃないし。例えそんな事を言われたとしても、生徒が「そうか、ゲイはいいんだ!僕もゲイになってボーイフレンドと仲良くしたいなぁ」なんて思わんでしょう。そもそも他人が誰と一緒に暮らそうが、彼らの勝手だと思うんですけど。それにね、不倫したり生徒に手を出したりするい先生ってたいていゲイじゃないでしょ?



夏休み中は学校に戻って仕事をしています。家にいると全くはかどらないんで。そんでもって、先週学校に行った時に、そのゲイの女性教員九月の新学期から副校長になるということをききました。ハイ、ウチの学校の副校長はレズビアンです。





そうそう、CPS(シカゴの教育委員会)の外国語教育部の部長もゲイだし。結構多いんですよ、この業界。

アルバイト

アメリカの先生は夏休みにバイトOKです。なんてったって普段の学期中でも副業がOKなぐらいですし。まぁ、そんな事して本業の教える仕事が疎かにならなきゃいいんですけど。でも夏休みは給料もでないし、他で何か収入の当てがあるに越した事はありません。

ステータスが「移民」の僕の場合、雇用主のChicago Public School(シカゴ教育委員会)以外から給料を貰う事はできません。というわけで、僕は「現金払い」のバイトをします。今年は高校生の家庭教師。自給が45ドル。日本円で5000円ぐらいでしょうか?




本業よりバイトの方が収入がいいんですけど

2007年6月14日木曜日

終了!

終わりました。期末試験、通知表、卒業式、嵐のようにたて続けに仕事とイベントが重なって大変でしたが、どうにか今年も無事に乗り切りました。今日は教室の掃除をするだけと思っていたら、これがなかなか終わらない。次から次に物が出てきて掃除前よりも部屋がごった返しています。外も暗いし、明日は半日掃除に使えるんで、今日はこれで帰宅(逃避)します。

ブログに書けそうなネタが幾つかたまってるんで、その辺も追々アップしていきますね。

2007年5月24日木曜日

盆ダンス

五月はアジア系アメリカ人の月。誰がどんな理由で決めたかはさっぱりわかりませんが、そういうんだからそうなんでしょう。多分アフリカ系アメリカ人とヒスパニック系アメリカ人の月があるのに、なんでアジア系がないんだってのが話の出所じゃないでしょうか。

ってなわけで、今日はシカゴのダウンタウンにてアジアフェスティバルなる催し物がありました。さてさて、日本語を教えている我が校でもこの機会に公の場に姿を現して、アンドリュージャクソン小中学校の存在をいっちょ誇示してやろうじゃないかという野心を燃やしている教師が一名。二年前から浴衣を買い集め、全く知りもしなかった着付けを四苦八苦しながら習い、生徒と盆踊りの練習して出場してきました。

まぁ、実をいうと着付けの九割は松田さんにやってもらって、生徒三人の着付けを手伝うくらいしかできませんでした。松田さんには今年に入って何度も着付けの指導をしていたき、大変感謝しています。自分だけでは到底無理な仕事でしたが、松田さんに手伝ってもらい成功をさせる事ができました。女の子たちは自分たちの浴衣姿に「恥ずかしい」といいつつも、なにげに気に入っていたし、男の子たちの甚平も様になってました。やっぱり浴衣を着ると盆踊りが様になりますね。来年は東村山音頭をやってみようかと。かなりローカルな踊りだけど、東村山市民(元かな?でも住民票はまだ東村山市のはず)として、東村山音頭をシカゴで踊るって所に妙に惹かれるものがあります。

そうそう、前回好評だったおにぎりに続き、今回は炊き込みご飯。ひと踊りしてから学校に帰ってきて、教室で生徒と一緒にお弁当を食べる時に、予め仕掛けておいた炊き込みご飯をみんなで食べました。一緒に食事をするという行為の中に「仲間意識」を育てる要素があるんじゃないかと最近感じています。同じ釜の飯を食う仲なんて日本でもいうじゃないですか。これってクラスをまとめるのにいいかも。

2007年5月18日金曜日

これでゆるして

本題に入る前に小学生の教育についてつらつらと

生徒の年齢が下がってくると、「授業」の内に占めるBehavior Management (話を聞く、順番を待つ、私語をしない、諸々の躾とか指導とか)の割合が大きくなります。これが下手だと
「ほら、ちゃんと集中して。こら、そっち椅子の下に隠れて遊んでない。あらららら、なに勝手に色を塗ってるの。」なんて言ってる間に時間が経過して、何も教えられないままに授業が終わるなんて事になりかねません。そこでたいていの場合は先生が自分用のシステムを考案して、そのルールに則って教室を運営していきます。僕の場合はこちら



小さくて解りにくいでしょうが、これ以上大きくすると生徒の顔と名前が判別できてしまうので、ここまでで勘弁してやってください。何の写真かというと、黒板に磁石で生徒の顔写真が張り付けてあります。ルール違反をした場合はその本人に自分の写真をはがして、台紙の外の部分に張り直させます。これがいわゆるトラブルの状態。この写真ではトラブって、青い台紙の外に子供が一人いるのがわかるでしょうか?この状態の生徒はゲームや歌に参加できません。ただし、5分から10分間行儀よくできた場合は、元の台紙に戻れます。授業の終了時に自分の顔写真が台紙の上にあればシールを一枚もらい、それを自分の名前の上に張ります。シールがある一定枚数たまるとご褒美として日本のお菓子(たいていはあめ玉とかグミ)を一個もらえます。たかだかあめ玉ごときでと思うかもしれませんが、これがすごい。たったあめ玉一個のために必死に頑張ります。




そんでもって、ここからが本題
一昨日の授業で教室で走ってクラスメートにぶつかったKindergartenの子供が二人いました。もちろん、彼らにはその場で注意をして、写真を台紙の外に張らせました。しばらくして、そのうちの片方が机に戻って何やらゴソゴソやっているなとみていたら、紙きれに絵をかいて
“This is for you. You are my favorite teacher.I love Japanse class.”
「これをどうぞ。先生も日本語クラスも大好き。」(はあと)と言いながらその絵をもってきました。

まぁなんてわかりやすい。トラブってるんでお世辞とプレゼントでどうにか切り抜けようって魂胆です。
それに対しての僕の返答は
“Thank you but you are still out because you were drawing picutre instead of listening my instruction and working.”
「ありがとう、でもやっぱり写真は戻せないよ。先生の話を聞いて勉強する代わりに絵を描いていたからね。」

とまぁこんなかんじです。

2007年5月16日水曜日

おにぎり

7年生とおにぎりを作りました。教科書の補足のページに「おにぎりの作り方」なんてものが載っていて、じゃ、ちょっとやってみよっか?と言う所から始まったこの企画。日頃から米を主食にしていないアメリカ人には馴染みの無い米の食べ方のようです。

具は梅干かフリカケ。さすがに梅干を美味しいという生徒は一人だけ、でもフリカケなら食べれるようでした。いざ握ってみると特に女の子が上手に握っていました。でも一部の男子は「なんじゃこれ」ってぐらい変なものができあがり、不器用もここまでくると徹底しているなと思わずうなってしまうような「おにぎりもどき」をつくってました。

おにぎりだけじゃちょっと物足りないかもと思って、鶏の照り焼きを作って持っていったら、こっちも好評。まぁ、梅干なんかより遥かに馴染みやすい味付けだし、喜んで食べてもらえるとこっちとしても作ったかいがあったなって思えます。

朝早起きして鶏の照り焼きを作りながらふと思いだした母の弁当。中学から高校まで六年間毎朝作ってもらったっけ。母の手際のよさと愛情に感謝。自分でやってみて初めて解ることってありますよね。

2007年5月15日火曜日

餅の味

十月頃だったでしょうか、6年生のLちゃんと餅について話した事を、ちょっとしたきっかけで思い出しました。

「先生、この前みかん餅を食べたんだけどね、みかんって何?」ときかれました。
「みかんはタンジェリン。小さいオレンジみたいな物だよ。」と説明するとLちゃんは不思議そうに首を傾げながら
「でも、メロンとは違うんでしょ?色も緑じゃないよね?」とまたきき返してきました。
「メロンとは全然違うね。色だってオレンジ色だよ。」と話すと、どうも納得のいかない様子。
「緑色をしていたし、味だってメロンっぽかったんだけどなー。」とかなんとか言ってました。

なんでこんな会話を思い出したかというと、ちょいと店先でこんな物を見かけたからです。

犯人はお前だ

2007年5月1日火曜日

怪我の理由

先週、ちょっとした事故で校長が手首の骨にひびを入れました。転んだ拍子に付いた手の角度が良くなかったとか。現在はギブスをはめてながら仕事をしています。今回はギブスをした校長を見かけた三年生のコメントを抜粋。
生徒「校長先生の手、どうしたの?」
先生「転んだときに手首の骨を痛めたそうだよ。」
生徒「ふぅーん、、、校長先生は廊下を走ってたんでしょ。」


廊下を走ってはいけません。

2007年4月17日火曜日

忘れ物とお金の価値

お隣のイタリア語のクラスでの出来事

放課後、やれやれと一息ついているとイタリア語の先生のJulieがやってきました。今日は変な忘れ物があったと語る彼女。いったい何と聞いてみると、教室の後ろにパンツが落ちていたそうです。いや、マジで。どうやったらパンツを忘れるんでしょうか。僕の経験で今までで一番おもしろい忘れ物は「抜けた歯」でしたが(もちろん後で回収しに来ました。枕の下に入れておくと次の朝に一ドル札になるそうです)、さすがにパンツはまだないよ。いや、御見それいたしました。ネタ的に僕の負けです。




そうそう、書いていて思い出したんですけど、その抜けた歯を回収しに来た時の話。
その子は現在四年生のM君。M君が二年生の時、彼が口をあけて「歯が抜けたよ」と見せてくれたんです。でもね、抜けてる場所が五箇所ぐらいあって「つーかどれだよ?」って突っ込みたくなりました。

そんでもって彼が言うには、「枕の下に入れて置けば寝ているうちにTooth Fairyがやってきて一ドル札と交換してくれるんだよ。この調子で歯が抜ければ僕は百ドルぐらいもらえるね。」(大意張り)

ふむふむ、ちょっと前までは歯一本と25セント硬貨が等価値だったような気がしたんですけどね。歯の妖精さんの世界でもインフレ気味らしいです。それにしても、歯一本で一ドルなら百ドルには百本ですけど。永久歯と親知らずを交換しても、ちょっと足らないんじゃないかなー。







お金の価値がイマイチ解っていないM君。こんな逸話もあります。
それは去年の秋。クラスメートTちゃんが日本の消しゴムの「マトマル君」を手に入れてプレゼントとしてクラスで配りました。みんなよく消える日本製の消しゴムの性能の良さに感心しながら使っていました。(アメリカの消しゴムは消せません、とくにあのピンクのやつ)

次の日、クラスメートのA君がマトマル君を二個もっています。一人一個ずつもらったのに、なんで二個も持っているのと訊ねると、A君曰く「M君から買い取った」そうです。学校でモノの売買は禁止なので、すぐに返すように指導しましたが、驚いたのがM君がA君に払った値段。なんとたった消しゴム一個に三ドルです。

ボッタくるほうもそうだけど、消しゴムごときに自分の歯三本分も出して買う方もどうかしてる。そのM君の三ドルの出所なんですが、歯の妖精さんではありません。なんと別の友達からお金をかりていました。もっと驚く事に、そのお金は自分の給食費から返済にあてていたし、今度は、足りない給食費を担任の先生に給食費を忘れたとウソを付いてお金を借りる始末。三年生にして、借金を借金で返済する泥沼、使い込みもしてるし。






その日に親に連絡して自己破産させておきました。

スラング

一週間ほど前、春なのに吹雪いた日がありました。その日の通勤途中にちょいと目測を誤って、水溜りに足を突っ込んで靴下までズブ濡れというドジをやらかしました。仕方が無いんでその日は裸足で授業。まぁ教室はカーペットが敷いてあるし、その日はヒーターが入っていたんで問題なかったんですけど。

僕の素足を見た三年生が一言、「先生の足の指に毛が生えてるよ。」みんなでケラケラ笑ってました。足の親指に毛が生えていることがそんなに面白いんでしょうか。まぁ、笑われついでに新しい日本語の単語を教えておきました。


「この毛はね、ルパンっていうんだよ」

2007年4月9日月曜日

心配

春休み明けの初日、一週間ぶりの子供達の反応の中にこんなのがありました。
“I missed you so much. I am so glad to see that you are BACK AGAIN.″いえね、まぁ言われて嬉しいんだけど、最後の“You are back again.”って「また帰ってきて良かった」どういう意味でしょう?どうやら春休み前の自分は生徒に心配されていたらしいです。風邪引いたりしてて辛かったのは覚えてるけどね。




かるーい登校拒否は今朝でした。

2007年4月2日月曜日

家族旅行

春休みの直前の一週間は期末試験期間です。自分の感覚だと、この時期に学校を休むのはできるだけ避けるべきなんでしょうけど、アメリカ人ってどっかしら感覚が日本人とズレてるんでしょうか。火曜日あたりからバンバン家族旅行とかに出掛けてるし。

「テストはどうするんだ?成績つかなくてもいいのか?」と言ってやりたい。
「お前達、そんな悠長なことやってると痛い目をみるぞ」と叫びたい。

テストを受けなかったら、当然その分は0点になるわけで、通知表に「F」が付くのが必然なんですが、どうしてこう、その辺が理解できないんでしょう?




水曜日の朝に家族旅行に旅立つ生徒が数名いたので、月曜日と火曜日の放課後に補習とテストをしました。あのクソ忙しい中、風邪を引きながら、期末試験を逃したら大変だろうから、と思って補習までしながらテストをしたんです。火曜日の補習の後にテストをして、「これで成績は付くから安心して遊んでおいで。」と言って生徒と別れた時、迎えに来ていた親の中に

「ウチの子供だけ早い時期にテストをするなんて聞いてないわよ!不公平だわ」と仰るお母様が一名

これには参った。事前に連絡してあったんですけどね。そんなの聞いてないと言わんばかり。挙句の果てには「こんなんで悪い成績が付くようだったら、校長に直訴します。」とのたまう始末。こっちは自分の時間と労力を割いて生徒のためにやってるんですけどね、、、、、


あっはっはっは、あんまり我が侭言ってると先生怒っちゃうぞー









ウチの学校は生徒の人種が25%ごとに分かれています。つまり、白人、黒人、ヒスパニック、そしてアジア。つまりこの四種類の人種が25%ずつで全校生徒を構成しています。




ここで問題です。感謝の無い、自分の立場をわきまえない、失礼千万で、クソ生意気な発言はどの人種のお母様からでしょう?











黒人と答えたあなた、残念。違います。あの生意気な口の利き方はGhetto(スラム)直輸入かと思いきや、肝心な事を見落としています。そもそもEbonics(黒人英語、何を言ってるのかさっぱり解からないラップの延長と思ってもらえば)なんて中西部の英語に慣れ親しんだオレの耳には全く聞き取れません。話が逸れました。見落としていた肝心な事、そう、それは春休みに10日間のカリブ海クルージングなんてブルジョワな旅行ができるだけの経済力を持った黒人家族は皆、郊外に住んでいるという事実。シカゴの街中に取り残された彼らの多くはSocio-Economic Statusは貧困ラインすれすれ、もしくはそれ以下。春休み中は学校給食がない分だけエンゲル係数が高まることでしょう。


ヒスパニックと答えたあなた、アメリカの事を知らなさ過ぎる。彼らがアメリカを出国する時、それはつまり、強制送還の時。アメリカで生まれた子供は生まれながらに市民権を持ってますが、お父さんお母さんはちょっと危ないかも、、、、ていうか、夏から居候中の、英語を全く解しない、遠い親戚の叔父さんなんて限りなく黒だと思います。そういう時はINSの目に付かないように静かにしているのが一番。アメリカ政府はメキシコとの国境に壁を作る事を本気で考えているらしいので、行きは良くても帰りは命がけの壁ジャンプなんてことも。
実際の所、経済的にはあまり豊かではない家庭が多いので、家族旅行はそんなに簡単じゃないとうのが本音でしょうか。


それじゃ、アジア系と答えたあなた。もしかして日本のお高くとまったセレブママを想像していませんか?ウチの学校でアジア系といえば専ら中華系ですが、彼らはあまり遠出をしている気配がありません。今日は学校帰りに(春休みでも出勤してました)中華街で髪を切ってきたんですが、自分の生徒と3人も会いました。きっと家族連れで夕食にでも来たんでしょう 、、、、、、、、ってせっかくの休みにホームカミングしてどうする?外に出ろ。どのみち毎日きてるでしょ?何が悲しくてチャイナタウンに帰って来るんだ。たまには自分達の生活圏から外に出てみようじゃないか!ねぇ?


と言うわけで、答えは白人。あの何でも自分の思い通りにしようとする、ならなきゃ上の人間に直接掛け合って話を通そうとする、こういう不遜な物言いは彼らのオハコです。もちろん全員じゃありませんよ。あくまでも一部ですから。





せめて一言「ありがとう」って言われたら、それだけで自分の苦労が報われて、やってよかったて思えるんです、、、、、やっぱり感謝の言葉って大切ですよね。

ネタに人種を絡めたんで、今回はちょっと収集が付かなくなるかも、って危ぶんだんですけど、なんとか綺麗に纏まりました。


















補足します
Ebonicsは決して「悪い英語」ではありあません。起源には色々な説がありますが、有力な説はアフリカの様々な部族の言葉や訛がプランテーションで生活する間に混ざって、英語のアクセント、文法、語彙に影響したものです。その為、Ebonicsは英語とは異なる別の言語として、大学によっては教科として教えるほです。
ヒスパニック系移民ですが、これは微妙です。現行の移民法がどれだけ守られているのか。また、細部を突き詰めていくと、どこまでが合法で、どこから違法なのか。移民票目当てのその場限りの特別措置もステータスを解かりにくくしています。明らかに違法な手段で入国しても「なんとかなる」方法があるのも事実ですし、その為に、正規のルートで帰化した人までもが不当な扱いを受けているのも事実です。
中華系移民ですが、彼らは行く先々で中華街を形成して、その中に留まる傾向があります。生活の全てが中華街で賄えるので、外国にいて中国のように生活ができるわけです。移住して10年たっても英語が全く解らない人なんて結構います。

期末終わりました

期末試験が終わって、採点と成績の日々が始まる今日この頃。いつもなら学校に夜まで缶詰で仕事ですが、まぁ、なんですか、春休みです。年中無休で働いていらっしゃる皆様が聞いたら「なんと贅沢な!」と怒られそうですが、これも仕事の一環ですので。ハハハ

いや、春休みだって暇じゃないんですよ。今日は学校に行って新しい校長候補の履歴書を読んできました。明日はカリキュラムの仕事で8時集合(出勤時間が普段より早いのはきっと気のせいです)水曜日は歯医者と教育委員会まで出掛けて、木曜日と金曜日は新学期の準備で提出物を揃えたり、教室を掃除したり、期末テストの採点など、、、あらいやだ、春休終了ってなかんじですね。そーいえば確定申告まだだっけ。

と言うわけで、「あんたは春休みがあるでしょ!」という責めのお言葉はナシにしてほしいものです。休みに暇になるのは生徒だけですよ。



愚痴っぽくて申し訳ないが、先週は本当に忙しかった。風邪も引いたし、でも期末試験中は休めないし。Dayquil(かぜ薬)とトリプルエスプレッソのコンボをキメて生き抜いた一週間でした。いや、Dayquilって優れモノですよね。発熱していようが、咳き込んでいようがモーマンタイ。あれを飲んどけば3時間はバッチリ。頭痛も鼻水も発熱も治まる。エスプレッソのカフェインとの相乗効果も手伝って凄いハイテンションで授業ができます。それこそ矢でも鉄砲でも持ってきやがれってな気分。Kindargartenのクラス「踊るポンポコリン」を3連チャンで踊った時は奇跡を信じました。

そんでもって、4時間過ぎたあたりでクスリが切れるのが体感できるって所もなかなかイイ。クスリが切れるともう苦しくて苦しくて。

ちなみにDayquilの兄弟分にあたるNyquil(夜用)を飲んだ日にはパッタリと眠れます。僕の場合、あれ飲むと最低5時間は目覚ましが鳴ってもなかなか起きません。







春休みに宿題は出すかって?もちろん出しません。宿題のことを考えいている余裕すらなかった。それに出したら出したで採点ががめんどいし

2007年3月22日木曜日

似て非なるモノ

一年生のD君とG君が一言
「日本語ってエジプトの言葉にそっくりだね。」
何を言ってるんだか、と思いつつ彼らが日本語を書き込んでいるカードを見ると、、、象形文字っぽい日本語が踊ってました。

2007年3月21日水曜日

反則

その場の状況において、授業内容を変更することが時々あります。今回は、子供たちから、「ねえねえ、あれまたやって」とせがまれて、まぁいいかと思いつつ、彼らがやりたがっているゲームをしました。今回はその時の話です。

Kindergartenは動物の名前を勉強しています。羊、山羊、鼠、馬、などなど、合計15種類の動物です。今日のクラスで、絵カードでゲームをしながら勉強していた時に、「先生、ヘビになって私たちを追いかけて」と頼まれました。教室で「追いかけっこ」なんかやって、その瞬間を校長に踏み込まれた日には目も当てられない事態になるのは明白な訳で、最初は「いや、無理」っと無碍もなく断ろうかと思ったのですが、これも、ひょっとしたら、やりようによっては遊びながら勉強できるかもと思い直して、やってみることにしました。


まず、ルール設定
机を並び替えて牧場の囲い、もしくは小屋に見立てます。
水飲み場と餌場を設定、教室の端にプラスチックの果物を並べて、隣に空のバケツを置きます。
生徒一人一人に動物を割り当てます。C君は羊、Tちゃんは猫、などなど。
牧場と餌場/水場の間に蛇のすんでいる穴を設置。もちろん蛇は先生。動物は名前を日本語で呼ばれたら牧場から出て、蛇を躱しながら牧場と餌と水の所を往復します。蛇に捕まらずに無事に帰れるかどうかがポイントになります。



ゲーム開始
羊のVちゃん。最初は羊の役になりきって「めぇーめぇー」言っても、蛇の穴までくると「きゃーきゃー」言いながら逃げ回ってました。他の子供達も皆同じ、全員ノリノリで遊んでました。ところが、犬のJ君。自分の順番になったとたんに、"I don't care about sanake. I can kill it." 「蛇なんか怖くないよ。だって殺せるもん。」と一言いうが早く、蛇に頭突きをかました。(注:蛇は俺)その後蛇の背中をカサカサ引っ掻いて、二足歩行で食べ物とバケツを強奪して帰還していきました。




犬のはずなのに、なぜかマングーズ。

2007年3月16日金曜日

見えない事実

小さい子供たちは人懐っこいんで、挨拶のついでによく抱きついてきます。効果音を付けるなら「はきゅっ」って感じでしょうか。とっても可愛い。



日本の幼稚園、保育園では手洗いをキッチリ指導します。幼稚園で教えていた母曰く「手荒いは基本」とのこと。そういえば、大学からの腐れ縁の友達にも手洗いにすごく拘る人が’います。所変わってアメリカではその辺りがイマイチあまくて、適当になりがちになっているのが現状。僕の学校も例外ではなく、結構適当です。
先日、小さい子供たちのトイレ休憩にバッタリ出くわしまして、そこで現実を目の当たりにしました。トイレ休憩=遊びの時間 となりかねない連中ですので、大人の目がなくなった瞬間からやりたい放題。トイレの個室のドアはあってないに等しく、ドアを閉めたままの状態で、ドアの下の隙間から這いつくばって出入りしてました。



その手ですよ、僕に触っているのは。「せんせいこんにちは」ってにっこり笑いながら、抱きつくんです。



そういえば、指をしゃぶる子が一クラスに一人か二人います。そう、彼らもしゃぶりたてホヤホヤの指で、チョンチョンって僕の背中を叩くんですよ。「ねえねえ、せんせい」って、特に用もないのに。



スパゲティが昼食に出た日はスパゲティソースをつけた子がクラスにやってきます。「おまえそれ狙ってるだろ」って言いたいくらい見事なのはL君。でね、油断してると抱きつくついでに拭きにくるんですよ、ぼくの服で。L君の場合、なめ回した指といい、スパゲティソースといい、かなり確信犯っぽいです。








「はきゅっ」が「ぐちょり」に変わりました。

2007年3月12日月曜日

まわる子供

皆で床に座って絵カードで勉強していた時、隣に座っていたMちゃんが地面に頭をつけました。「はっ?なに?」と思ったとたん、コロンとでんぐり返し。この場合「何してるの?」ときいても「でんぐり返し」と大真面目に返答されるのがオチなので、とりあえず、「なんで回るの?」ときくと「お父さんが わたし上手に回れるねって言ったの。」と答えました。





Mちゃんのお父さん、ご存知ですか?あなたの娘さんは今日なんの前触れもなく、突然でんぐり返しをクラスの目の前で披露してくれました。

ああ、もちろん綺麗にまわれてましたよ。

2007年3月9日金曜日

ISAT

Ilinois Standards Achievement Test(略してISAT)が来週から始まります。学校の評価に直接関わってくるので非常に重要なテストです。テストが近づくにつれて高まるプレッシャーを感じながら仕事をするというのは決して気持ちの良いものではないし、Don't mess with me オーラをビリビリ放っている校長は正に触らぬ神になんとやら。更に、三年前からはISATのスコアが高校入試にも使われるということもあって、教師だけでなく生徒も親も皆で張りつめたような雰囲気の中で生活してます。どのように高校入試に影響するかは次回にでも書くとして、今回はISATについてちょいと書きます。

ISAT二週間にわたって、毎朝一時間半ほどかけて行われます。教科は英語の読み書き、数学、そして科学。このスコアが学校の良し悪しの評価に直接かかわってくるので、学校側としては気が抜けません。幸いなことに、僕の勤めている学校は去年シカゴ市内で9位にランクイン。上位の学校は全てGifted School(テストをして、成績の優良な子供のみを受け入れる)だったので、非常によくやってるんじゃないんでしょうか。まぁ、日本語は直接関係無いんで、そんなに誇ることじゃないんですけどね。

それでもって、このISATの成績が悪いとどうなるか。これが厳しいんです。最悪の場合、学校が潰れます。ウソみないな話ですけど、公立学校がテストの結果次第で閉校になります。そして、その後にはCharter Schoolというシカゴ公立学校とは全く別の公立学校が開校して生徒と施設を引き継ぎます。じゃぁ、このChater Schoolは良いのかと言うと、シカゴ市に限っては口が裂けても良いとはいえません。もちろん僕の意見ですけど。

そもそも、Charter SchoolはTeacher Union(シカゴ公立学校で働く教師のための労働組合)から漏れます。つまり、どんな理不尽な仕事環境でも甘んじて受けねばならないし、校長の一存で何の理由も無く解雇されます。さらに、教員免許の無い人間でも校長が雇ってしまえば、教えることができます。ひどい所では、夜の九時まで生徒からの質問に答えるために専用の携帯電話の所持を義務付けられる場合だってあります。




それもこれも、根本をたどれば何処かの大統領が考えナシに始めたNo Child Left Behindという法律が悪いんですけど。ええ、ここ数年で起きている大概の社会悪の元凶はジョージです。戦争といい、教育改革といい、京都議定書に調印しないことといい、医療保険が払えない国民が一割以上いることといい、もうちょっと考えて慎重にやってもらえないんでしょうか?「実験」と称して新しい学校を創られても、生徒にとってはその「実験」が唯一の学校体験になるのですから。それにテストスコアのために職を追われた先生だってたまったもんじゃないでしょうに。

以上、なんだか最後のほうで話がそれましたが僕の主観に基づいて書きました。

2007年3月5日月曜日

電話をかける子

Kindergartenの女の子の話

文化の授業の一環で、雛人形をみせて、その絵を描かせました。子供達が絵を描いている間に自分は机で採点をしていると、一人の女の子が色鉛筆を耳に当てながら、僕に話しかけ始めました。以下はその五歳の生徒との会話

“Ring ring, hello Sensei.Can you pick up the phone?”
「リンリン、もしもし先生、電話を取ってくださいな。」と自分の席から僕に話しかけ始めた
なんで電話をかける振りなんか?と思いつつ、こちらも
“Hello, who is calling? How can I help you?”
「もしもし、どちら様ですか?ご用件は?」と持っていた赤ペンを耳に当てつつ応答、
すると、あちらは
“I just finished drawing. Can you come and take a look at my picture?"
「絵を描き終えたんだけど、見てくださる?」とおっしゃる
そこでぼくは
“I am sorry, I cannot leave my work now. Can you bring it to me?"
「すみません、いまちょっと手が離せないんです。こちらに持ってきてもらえます?」と提案、
するとあちらも
“OK, I will see you soon.”
「いいですよ、じゃぁ すぐに参ります。」と言って電話(色鉛筆)をおいて絵を持って僕の机にやってきました。

本人はいたって真剣な表情で、
“Thank you for taking your time. Here is my picture.”
「どうもお時間をとらせます。こちらが絵になります。」とねぎらいつつも絵を見せてくれました。
可愛らしいお雛様の絵(なぜかピンクとオレンジ)が描けていたので、
“This is well done. Perhaps, would you like to draw another picuture with the actual colors?”
「とてもよくできてます。ところで、よろしかったら本来の色でもう一枚描いてみませんか?」ときいてみると、
“Sure. I will call you when I’am done.”
「もちろん。できたら電話しますね。」と言って自分の席に帰っていった。




どこから「授業」で、どこまで「ごっこ遊び」なのか、どうもハッキリしない今日この頃

2007年3月4日日曜日

平和テラスへ

Field Tripに行ってきました。連れて行った学年はKindergarten、一年生、二年生。行き先は日系老人ホームの平和テラス。入居者の約半数が日本語が解かるそうです。小さい子供達を選んだ理由は、「何をしても可愛い」 これが最大の理由。まっすぐ並べなくたって、音程を外して歌ったて、問題ナシ!とにかくそこに居るだけで場が和む。やっぱり子供って凄いね。子供達が一番好きな歌「鬼のパンツ」は世代を超えて、お爺ちゃんお婆ちゃんにも受けてました。頑張って振り付けしたかいがあったてもんです。「雪」は歌詞をしっている方達が一緒に歌ってくれました。


歌の後は今週の授業で作成した雛人形とお雛様の絵をプレゼントしました。子供達が自分の作った物を自分で入居者の方々に手渡しします。随分と恥ずかしがっている子供もいたけれど、これもなんとか成功。その後は子供達と入居者の交流と思ったんだけど、これがなかなか簡単じゃない。恥ずかしがって話ができない子供が続出。一緒に来てもらった付き添いの親たちに間に入ってもらって何とか「こんにちは」っていえる程度。ふと見回せば部屋の隅で窓ガラスに息を吹きかけて遊んでいる男の子が4人、部屋の反対にはグループで固まっている女の子数名。でも中には二年生のC君とLちゃんのように、いつの間にやらおじいちゃん達と一緒に歌を歌っている社交的な子供達もいたし、次回からはもっと具体的な指示をだしておく必要がありそう。


課題は残るものの、入居者の方々には大変喜んでもらえたし、僕らとしても日頃練習している日本語の歌を発表するいい機会にもなったし、俗に言うWin-Win Situtaionってやつですよ。面白かったのは、行きのバスでは散々はしゃいでいた子供達が、帰りのバスでは「クテッ」っと静かに寝てたこと。三分の一は寝てたし、残りも静かに座ってました。この年頃子供達が静かに座っているなんて、普段はありえません。どうやらエネルギーを使い果たしたみたい。お疲れ様でした。

2007年3月1日木曜日

浴衣

今日は松田さんに手伝ってもらいながら、6,7年生の女の子達に浴衣を着せました。なにせ着付けなんてやったことが無いので、いくら着せる浴衣があっても、着付けのできる人に手伝って貰わなければ何も始まりません。去年の夏に日本の呉服屋で浴衣をお世話していただいた瀬川さんにも着付けの仕方を見せてもらって、ビデオに収めてあったけど、それだけじゃやっぱりだめでした。松田さん、この場を借りてもう一度お礼を言わせてください。ありがとうございました。


子供達の反応も良くて、みんな恥ずかしがりつつも、実は結構気に入ってた様子。「廊下をちょっと歩いてきたら?」といったら、「Nahhh、It's OK.」とか最初は言ってたくせに、教室の中でちょっと格好つけながら歩いたりとかしてました。ちなみにクラスの男の子達は横目でチラチラ様子を伺っているけど、「一緒に写真とる?」ってきいても恥ずかしがってちっとも来ません。残念なことに、子供の写真はこの場に掲載することはできません。とっても可愛く写っているのですが、肖像権やら色々と問題になるので、無理です。


浴衣の丈を合わせながらながら、去年に瀬川さん(呉服屋で販売員をなさっている方)からお聞きした話を思い出しました。僕らの住んでいる社会では、服に合わせて体型を調節するのが当たり前のようになっています。とくに中高生の女の子なんて、常に新しい服が欲しいし、その服だってできる限りサイズの小さい物を着たい子が少なからず居るはずです。体の成長に合わせながら、毎年丈を調節しながら着るなんて、ちょっと理解しにくい文化なのかもしれません。


明日は低学年のField Tripです。早く寝て、体力の回復を図ります。

2007年2月28日水曜日

うどん食べました

五年生の授業でうどんを食べました。そんなたいしたものじゃなくて、「赤いきつね」です。これが結構な人気で、みんな喜んで食べてくれました。お揚げの味がちょっと独特かなって思いきや、案外喜んで食べてました。啜って食べてもかまわないというのが、大ヒット。ズルズルズルズル、ウゾゾゾゾゾゾ、音をたてながら、美味しく頂きました。

今度は「緑のたぬき」でも食べさせてあげようかな。

2007年2月26日月曜日

Viva Capitalism

Kindergartenのクラスの話
雛祭りが近づいているので、クラスで使っている資料の「日本の行事写真集」から雛祭りの写真を見せながら、雛祭りの話をしました。写真は日本のある家庭で、雛人形をを飾って、その家の女の子が人形の前で座っているシーン。生徒たちは人形や、飾りの梅の花に興味津々でした。

以下の会話は写真に写っている日本人の子供をめぐってDちゃんと僕の会話。

“Is she your child?”「写真の女の子は、先生の子?」

“No, she is not. I am not even married."「違うよ、結婚だってないんだから。」

“Oh no! You are not married? You are very very poor, aren't you?"「ええっ!結婚してないの?先生、とっても貧乏なんでしょ。」

“......Certainly I'm not rich, but not exactly poor either.”「、、、、、、金持ちじゃないけど、かといって貧乏ってワケでもないよ。」



独身=貧乏
5歳のアメリカ人の女の子による人生の方程式

2007年2月20日火曜日

シカゴの電車事情

待てど暮らせど電車が来ない。Jacksonの駅で40分待った。シャレになんないよ。7:45に家を出て学校に着いたのは9:15分。いつもなら30-40分で通勤できるのにね。日本で通勤列車が40分も遅れたら大変な騒ぎだろうけど、シカゴじゃ「あーあ、また遅れてるよ」ぐらいなもんで、たいした騒ぎにはならない。もちろん、40分も遅れるのは稀だけど、10分20分の遅れはよくある話。

話は変わって、七年生のJ君。いつのまにやら日本語のノートがMulti purpose Notebookになってました。 多目的ノート、いわゆる数学、歴史、英語、色々な教科のノートがごっちゃになっているヤツです。とりあえず罰則は「新しい日本語のノートを作り直すまで休み時間は日本語クラスで缶詰」です。体罰とか一切無いんで、(これくらいで体罰をしようとかそういうわけじゃないけれど)休み時間を取り上げるのが一番適当な落としどころかな、と。J君はこれから3,4日の間、毎日休み時間にせっせと新しいノートを書きなすことでしょう。







遅刻したのは電車のせいです。

2007年2月19日月曜日

抜歯と差し歯

生徒にも歯の矯正をしている子はたくさん居るけど、自分もする事になるとは思いませんでした。この前、歯を四本抜いて、今日は抜いた所に差し歯を入れてもらいました。差し歯の左右には0.5ミリぐらいの隙間があって、この隙間に他の歯を動かしていくのだそうです。自分は歯の裏側から矯正しているので、見た目はあまり変わりませんが、舌がワイヤーに引っかかってイタイイタイ。
生徒にもワイヤー付けている子がたくさん居るけど、これからは「痛いのを我慢しながら学校に来てるんだなぁ」ってちょっと感心しながら授業をするようになるかも。
今日で三連休は終わり。明日から学校ッス。Lesson Planまだ書いてないや。

2007年2月17日土曜日

バレンタインデーの話

日本と違って女の子がチョコレートを渡すことはないです。その代わり、カードやらお菓子を交換している模様。店ではカードやお菓子に始まって、消しゴムや鉛筆まで、色々な物がバレンタインデー用にカスタマイズされて出回っています。自分も生徒からクッキーだの飴だの、いろいろ貰いました。いちばん「?」っとおもったのは唇の形をした消しゴム。しかも、それをくれたのは三年生のC君。使うタイミングを計りかねてます。