2007年3月5日月曜日

電話をかける子

Kindergartenの女の子の話

文化の授業の一環で、雛人形をみせて、その絵を描かせました。子供達が絵を描いている間に自分は机で採点をしていると、一人の女の子が色鉛筆を耳に当てながら、僕に話しかけ始めました。以下はその五歳の生徒との会話

“Ring ring, hello Sensei.Can you pick up the phone?”
「リンリン、もしもし先生、電話を取ってくださいな。」と自分の席から僕に話しかけ始めた
なんで電話をかける振りなんか?と思いつつ、こちらも
“Hello, who is calling? How can I help you?”
「もしもし、どちら様ですか?ご用件は?」と持っていた赤ペンを耳に当てつつ応答、
すると、あちらは
“I just finished drawing. Can you come and take a look at my picture?"
「絵を描き終えたんだけど、見てくださる?」とおっしゃる
そこでぼくは
“I am sorry, I cannot leave my work now. Can you bring it to me?"
「すみません、いまちょっと手が離せないんです。こちらに持ってきてもらえます?」と提案、
するとあちらも
“OK, I will see you soon.”
「いいですよ、じゃぁ すぐに参ります。」と言って電話(色鉛筆)をおいて絵を持って僕の机にやってきました。

本人はいたって真剣な表情で、
“Thank you for taking your time. Here is my picture.”
「どうもお時間をとらせます。こちらが絵になります。」とねぎらいつつも絵を見せてくれました。
可愛らしいお雛様の絵(なぜかピンクとオレンジ)が描けていたので、
“This is well done. Perhaps, would you like to draw another picuture with the actual colors?”
「とてもよくできてます。ところで、よろしかったら本来の色でもう一枚描いてみませんか?」ときいてみると、
“Sure. I will call you when I’am done.”
「もちろん。できたら電話しますね。」と言って自分の席に帰っていった。




どこから「授業」で、どこまで「ごっこ遊び」なのか、どうもハッキリしない今日この頃

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